東電を放射能等災害対策特別委員会に参考人招致

7/29、柏市議会特別委員会である放射能等災害対策特別委員会が開催。http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/222000/iinkaikaisai1307.html
東京電力の福島原子力補償相談室千葉補償相談センターの所長、副所長、部長を参考人として招致し、放射能対策費用の補償などについて、東電に報告を求めました。東電が議会の求めに応じて、議会に招致されたのは千葉県で初めてとのことです。

・福島第一原発事故を引き起こした加害者責任、
・損害補償(請求内容と実績、民有地の除染、
・個人からの損害補償に関する考え方と手続き方法)、
・保障の意思の確認、・補償内容(特に、健康調査、子どもの健康追跡調査、私有地除染、風評被害対策など)、
・汚染土壌と焼却灰の処理、
・NTT社宅など旭町に避難されている方々に関する補償など、
委員から質問が出ました。

それに対する東電の答弁は、放射性物質汚染対処特措法や原子力損害の賠償に関する法律などに基づいて、「必要かつ合理的な範囲で損害賠償」を行っていくというものでした。この「必要かつ合理的な範囲」という事故との因果関係を、どれくらい認められるか、まだまだ話合いを行い、要望していかなければならないところです。

また、個人情報の保護を理由に、情報開示が適切になされていない部分もあり、東電の隠ぺい体質を批判する委員からの意見もありました。
この福島原子力補償相談室千葉補償相談センターと自治体とが、もっと連携し、市民の声を聞くための窓口を設置するよう委員から強い要望が出ました。

今回の委員会での東電からの参考人招致で、満足のいく回答が得られたわけではありませんが、このように顔と顔を合わせて話し合い、市民お声を要望していく機会とし
て、これからも開催し、辛抱強く向き合っていく必要があります。

東京電力 福島原子力補償相談室 ‐補償に関する相談の窓口です。
http://www.tepco.co.jp/cc/press/11042703-j.html

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)