【自分たちの社会を、自分たちで作っていくー直接民主制やベーシックインカム】
イタリアのベッペ•グリッロさんの初来日講演会が、参議院会館で開催されました。
テレビから追放されたコメディアンでたるベッペは、インターネットを駆使して、社会の意思決定を根本から変えるため、直接民主制やベーシックインカムの導入を始めました。
五つ星運動は、イタリアの新しくできた政党です。今、政権を取ったばかりで、ヨーロッパ中が注目しています。写真のベッペは、その政党を作った人です。
水資源、持続可能性のある交通、気候変動への対策、インターネット社会の五つを社会が守り抜くべき概念とし、活動されています。
市民が直接、法律や予算を決めることに参加できる直接民主制を、インターネット技術を使って、実現させようとしています。
資金集めのアプリケーションを人が出会う仕組みとして使い、まちなかに対話が生んできました。
ただの集まりをいかに政治運動としていけるか?
ブログの記事を書き、詳しい人がコメント欄に書き込まれ、インターネット上で情報交換や対話が生まれました。
テーマを設定し、ネットで対話を呼びかけ、ノーベル賞授賞者も参加し、政策パンフレットを作り、それを当時の首相に提言したりしてきました。
※五つ星運動のオンラインプラットフォーム「ルソー」
http://natural-world.info/2018/07/10/rousseau/
柏まちなかカレッジと私の議員活動にとって、示唆に富んだお話でした。
ベーシックインカムや時間銀行、地域通貨。そして気候変動対策。
私たちが目指していることのヒントが示されました。
小さな街が存続する自律分散システムや草の根からの情報管理など、市議会議員として私も取り組んでいきます。
最後に、日本では、政治が身近でないという会場からの質問に対して、ベッペが語った言葉が印象的でした。
誰しもが、毎日、政治をしている。
買い物、水を使う、交通機関を使うなどは、常に政治的な選択をしている。
石油よりペットボトルの水の方が値段が高いことは、おかしくないか?
ファイナンスが経済をさし、エコノミーは政治のことをさすようになった。
いま、すべての人が幸せになれない仕組みとなってしまっている。
革命は一般の人たちが起こしてきた。
今日のお話を聞くだけでなく、この社会を変えていけるよう行動を起こしていきます。