囲碁と地域共生-ラコルタ改修の議論とMさんとの思い出

先日、保護司会の打ち合わせで、ラコルタ柏(柏市教育福祉会館)を訪れました。
その際、囲碁を打たれている横で、若者がゲームをしている光景を見て、感慨深いものがありました。

ラコルタ柏(柏市教育福祉会館)は、中央公民館と教育福祉会館が改修され、
教育 ・ 福祉を一体化することで、 あらゆる市民の学びや活動を支援し、 多世代交流や地域 福祉活動につなげることで、 地域の課題解決 に取り組む施設として2021年度からリニューアルされました。

リニューアル前には、柏市中央老人福祉 センターが、教育福祉会館内に設置され、柏囲碁愛好会の活動が盛んでした。200名以上の会員が所属し、毎日70-80名が利用していました。

「定年退職後、友達もなく単調な毎日を送っていましたが、70歳になって碁にはまり、午前は棋譜を並べ、午後は囲碁サークルに参加し、大勢の仲間と有意義に過ごすことができている」
「団塊の世代真っただ中、囲碁のおかげで老年の青春を謳歌している」
こんな声をお聞きしました。

利用団体の活動場所の確保や柏中央地域へのフォローなど、
2018年から5回、柏市議会本会議の一般質問で取り上げてきました。
とことんやったと思います。

2019年6月には、以下の様な質問をしました。

囲碁は高齢者だけのものではなく、子どもでも障害をお持ちの方でも老若男女等しく楽しむことができるものです。
10歳の仲村すみれさんや難病の車椅子の加藤千笑(ちえ)さんのような棋士も活躍し、まさに教育福祉会館リニューアルの趣旨にあったものです。
たとえば、誰もが出入りできるフロアに、囲碁の板が埋め込まれた机が並び、1人で来館した方でも相手を見つけて対局する。
そばでは乳児の親が談笑し、その乳児のお兄さんお姉さんが囲碁を眺めていると、囲碁好きの大人が教えてくれる。
その間、お母さんはお茶を飲みながら、その場にいる人たちと子育て話をしたり、1人でほっとできる。いつの間にかメキメキと上達してきた子どもは、毎日教育福祉会館に通い、囲碁サークルの大人と以後に励む。
高齢者にとっては介護予防や生きがいにもなり、子どもにとっては囲碁による論理的思考力や伝統文化だけではなく、地域の大人とふれあい社会性が身に付きます。また子育て中の親にとっても、安心な居場所が得られます。
そんな可能性を形にするためにも、常設で、オープンな囲碁スペースが必要と考えますが、いかがお考えでしょうか?

〜〜〜あれから6年。
世代を超えて、囲碁で交流している姿ではありませんでしたが、
囲碁とゲームを楽しむ光景を見ることができ、嬉しく思いました。

囲碁を通した地域共生をうったえ、共に活動したMさんが、今年お亡くなりになられました。
この場所を見守っていただいていると思います。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)