自宅療養中の妊婦が自宅出産し、新生児が死亡した経緯

8月17日,新型コロナウイルスに感染し,自宅出産した妊婦が救急搬送され,その後,新生児の死亡が確認された事例について、柏市より情報提供がありましたので、共有いたします。

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当該患者については,当日朝から腹部の張について訴えがあり,千葉県医療調整本 部,柏市,かかりつけ医等が入院調整を行っておりましたが,受入医療機関が決まる 前に,自宅出産となったものです。当該妊婦のかたは現在入院治療中です。
ご遺族のかたにおかれましては,心よりお悔やみ申し上げます。

1 患者概要
妊娠29週
30代 女性 柏市
発症8月9日,確定8月11日 届出時軽症(発熱,咳,呼吸苦等)
入院調整依頼(8月15日~),自宅療養中
現在独居

2 8月17日の経緯
・9時~ 健康観察において,当該妊婦から腹部の張りの訴えあり。 千葉県医療調整本部から母体搬送コーディネイトによる調整を指示され,かかりつ け医が受入れ医療機関の調整を行う。
・13時半~ かかりつけ医等による調整不可。 柏市保健所からも受入れ依頼を行うも見つからず。
・16時20分~ 妊婦に陣痛様の痛みが出現。 再度,千葉県医療調整本部へ入院調整依頼。 柏市保健所からも再度受入れ調整依頼するも見つからず。
・17時20分~ 患者から架電,17時15分に自宅で出産したとの報告あり。 柏市保健所から本人に対し,救急要請を行うよう指示。 17時36分に救急隊が現地到着,新生児の心肺停止を確認,慈恵大柏病院へ搬送。
・18時過ぎ 慈恵大柏病院にて,新生児の死亡を確認。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)