この度、千葉保護観察所長表彰の栄に浴しました。ひとえに観察官はじめ保護司の諸先輩方のご指導ご協力のお陰です。深く感謝申し上げます。
罪を犯した人たちの更生といっても、頭で理解していても、実際は一筋縄ではいかないものです。犯罪や非行のない明るい地域社会の実現となると、なおのことです。
罪を犯した人を、教師として何か指導するというわけでも、議員として何か課題を解決するというわけでもなく、ただ話を聞き、月に二度ほど定期的に会い続けるだけです。
社会から孤立しないよう、寄り添うことが一番の役割だと考えています。
たしかに涙ぐんでしまうような美談もありますが、「何でこうなるの?」とがっかりするようなこともあります。
格差など社会の構造的な問題も痛感します。
教員として「待つ」ことは大切だ理解してきましたが、保護司としても、やはり「待つ」ことが重要です。
保護司として、私はまだまだ修行中のような身です。監察官や保護司の先輩方、そして担当する罪を犯した人たちから、しっかり学び、更生と明るい社会の実現に向け励む所存です。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、千葉市で開かれる更生保護関係者顕彰式ではなく、柏保護司会の会長から頂戴しました。