今回の台北訪問で印象に残ったのが、「本」と「歴史的建造物の保存•活用」。
この「文房」は、まさに、その象徴だ。
日本式家屋を修復し、公共図書館として運営されている。
予約制の図書館だ。
2時間弱、自由に過ごして良い。
お茶やコーヒーも頂いた。拝観料やお茶代はなく、無料。
私が訪れたのは日曜だったからか、写真撮影にいそしむ若い女性グループ、家族で訪問するグループ、読書愛好家、ゆっくりしたい人など、老若男女、いろんな方が集まっていた。
最初に、文房のスタッフから、この建築物や古民家再生事業のプロジェクトについての説明があった。
中国語の説明のみだったため、あとで日本語訳のついたビデオを見せてもらった。
台湾では、文化資材保存法が制定された。
2012 年から台北市文化局は、「老房子文化運動」を推進し、台北市の放置された古い家屋を、民間経営チームの資金と創造力を活用し、台北市の古い家屋に再び新しい活力を注入している。
古い建築物を街の記憶として残すだけでなく、新たなストーリーを作り出し、台北市をクリエイテシブ都市へとさせようとしている。
この文房は、建築設計会社による経営で、政府は修復費や運営費は出しておらず、この建築物も年数が経てば、国に返すとのこと。
スタッフは、教育委員会の職員や指定管理者の職員かと思っていたので、驚いた。
このテーマについては、引き続き、研究していきたい。
文房には、日本の本も多く、読書を楽しんだ。
久々に、宮沢賢治『グスコーブドリの伝記』を読んだ。
小中学生の頃に読んだことがあったが、大人になって受け取り方も変った。
賢治が生きた時代の大変さと、その状況を何とか良くしていきたいという気持ちが伝わってくる。
文房 chapter
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