柏市教育福祉会館は、地域共生社会実現のためのプラットフォームを目指し、リニューアルされます。
そこで、これまで30年、この場で活動されてこられた囲碁サークルを中心に、交流の場が作れないか?
そんなことを考えていると、ふとポートランドでの光景を思い出しました。囲碁は高齢者だけのものではなく、体力・体格の差を問わないので、子どもでも障害をお持ちの方でも老若男女等しく楽しむことができるものです。
10歳の仲村菫(すみれ)さんや難病の車椅子の加藤千笑(ちえ)さんのような棋士も活躍し、まさに教育福祉会館リニューアルの趣旨にあったものです。
例えば、誰もが出入りできるフロアに、囲碁の板が埋め込まれた机が並び、1人で来館した方でも相手を見つけて対局する。そばでは乳児の親が談笑し、その乳児のお兄さんお姉さんが囲碁を眺めていると、囲碁好きの大人が教えてくれる。その間、お母さんはお茶を飲みながら、その場にいる人たちと子育て話をしたり、1人でほっとできる。いつの間にかメキメキと上達してきた子供は、毎日教育福祉会館に通い、囲碁サークルの大人と以後に励む。中国や韓国の人たちとも、囲碁を通して国際交流する。
高齢者にとっては介護予防や生きがいにもなり、子どもにとっては囲碁による論理的思考力や伝統文化だけではなく、地域の大人とふれあい社会性が身に付きます。
また子育て中の親にとっても、安心な居場所が得られます。
バスケットの3×3やスケボーのようなストリートの競技を知り、誰もが楽しめるオープンな場は重要と実感しています。
日本文化を生かしたまちづくり、場づくりを提案していきます。