今夜は、柏まちなかカレッジの『現代思想』読書互助会。
『現代思想』は必読の書と認めながらも、読む時間がなく、日々の仕事に流されてしまうことを防ぐために、励まし合って読む会です。あるいは、その本に書かれた内容を、山下から話を聞き、質問する会です。
今回は、「特集=図書館の未来」(現代思想2018年12月号)を読み、語り合いました。
この雑誌に収められた17の論稿は、現在の図書館の状況を、様々な角度から考察されています。
「にぎわいの創出」や「地域活性化」は図書館でなくてもできるのではないか?、図書館ならではの役割は何か?
嶋田学 瀬戸内市民図書館館長の論文の話が盛り上がりました。
民間へのアウトソーシングへの疑問、官制ワーキングプアや図書館員像など、読んでいない方からの質問に、この本の内容を山下が説明していきます。
特に、柏市図書館のあり方検討調査を委託されているアカデミック•リソース•ガイド代表の岡本真さんや鎌倉幸子さん、議会や柏市役所からも視察した瀬戸内市民図書館館長の嶋田学さんの論文も掲載され、柏市の図書館のこれからを議論するためにも、読むべき内容でした。
「本以外の生活必需品を貸し出し、人々が気軽に集える空間をつくり、子どもたちの相談にものる。また、被災地や過疎化が進む地域で、住民たちの繋がりのためのハブの役割を果たしたり、マイノリティにも平等に開かれた設備を整えたり……本特集では、民主主義と自由な学びの砦として、市民たち自身が支え合う図書館の未来と本の生態系について多角的に考察する」内容です。
民主主義の学校としての図書館、新しい公共の場、第三の場が示されていました。
昨年に市長に提言した「かしわ知恵の森」プロジェクトでの議論や、今年の柏市の図書館のあり方のワークショップについても議論が広がりました。
かしわ知恵の森プロジェクトのメンバーや柏市の図書館を考えたい人たちとも、もう一度、この『現代思想』の読書会を開きたいという企画もあがりました。
この会があるお陰で、私にはなかった視点が得られたり、関連する本を紹介してもらったり、自分の考えをまとめることができます。「地区の家」と「屋根のある広場」 ―イタリア発・公共建築のつくりかた
お付き合いいただく皆様には感謝しています。