投票率と私の生徒会経験

柏市議会で山下が質問し、年代別投票率の公開が実現しました。
そのことが、柏市民新聞(2019/09/27)に取り上げられました。

同じ日の柏市民新聞では、柏中学校での生徒会選挙についても取り上げられ、主権者教育やシチズンシップ教育の大切さも伝えられています。

先週木曜、議会から帰ってきたら、高熱のため倒れこむように眠りました。
人生を走馬燈のように見たわけではありませんが、中学生の時の生徒会選挙の夢をみました。

私の応援演説には、学校でニ番目くらいのいわゆる「ヤンキー」の先輩が引き受けてくれました。

※一番の「ワル」という方は、学校には来ていなかったので、学校に来ている中では実質一番かもしれません。

悪ぶっている訳なので、「学校を良くしよう」というような演説とは、無縁のような先輩でした。

それでも、「なぜ、この学校がつまんないのか?」、「どうしたら楽しくなるのか?」、そんな議論をしているうちに引き受けてくれ、私に期待したいと演説で後押ししてくれました。

生徒だけでなく、先生からも反響があったのを覚えています。
生徒会に興味のなかった人たちにも、先輩の言葉は響いたと実感しました。

今思うと、髪型やケンカで、いわゆる「不良」扱いされていましたが、運動会の応援団長をするような、けっこういい人でした。

この経験が、教員になってから、そして、議員となっても生きています。

生徒会役員として、新聞作成や放送・掲示板での情報発信。
今の議員活動の基礎となってます。

文化祭では、中学始まって以来の、テーマ型の出展を企画し、「環境」をテーマに、全クラスが取り組むという改革を実現できました。
この醍醐味を味わえた経験があるから、コミュニティや政治への関心を失わなかったのかもしれません。

インターネットで知識を得ることが簡単になった時代、それでも学校に集まって学び合うのは、シチズンシップ教育のためと言っても過言ではありません。
みんなが楽しめるようにするためにどうするか?、
お互いを尊重する大切さやルールを決めることなど、民主主義の基礎となる部分をじっくりと学べるような学校がこれからは求められると確信しています。

先日、私の息子が、妹のことを考えずに、「自由にしたいんだ」と主張していました。もし、妹も、私も、やりたい放題に家で振舞ったらどうなるか?と話し合いました。
まさに、近代社会を構想したホッブズの「万人の万人に対する闘争」の考えです。
小さい頃から、ちゃんと話し合っていくことが、この社会を築いていくことになると考えています。

今回の議会で登壇した時の写真です。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)