地域全体が学びの場となり、赤ちゃんから高齢が学び合う「教育のまち」に、柏市がなることを目指して活動してきました。
全世界から子どもたちが集まるインターナショナルスクールを中心に、多様な価値観が共存する学園都市を作ることは、これからの地方都市にとっての一つの道だと確信しています。
今回、Green School を訪問したのは、「教育のまち」のヒントを探すためでもありました。
Green School を訪問して考えたことを、まとめてみたいと思います。
今回、高校生と幼稚園生の保護者の方からお話をお聞きするのとができました。
高校生からは、授業や時間割など、具体的なお話をお聞きできました。
プロジェクトベースの学びや一年を通して研究した卒業発表などの話が興味深かったです。
日本でいうところの幼稚園は、朝8時から10時の間に登校し、15時くらいに終わります。
15時近くなると売店の二階にある風通しの良いスペースで、子どもたちを待つ親御さんたちがくつろいでいました。
教員か、親御さんか分かりにくいですが、子どもを待ちながらだと思いますが、仕事をしている人もいました。
15時くらいに授業は終わりますが、17時くらいまで放課後の活動が行われていました。
部活動という感じではなく、それぞれが好きなことをしているようです。
たとえば、おそらく授業の一環で作ったチョコレートを販売していたりもしていました。
体操教室も開かれていました。
カポエィラ(アンゴラ)をしている子どもと大人もいました。個人的に興奮しました。
Green School では、2週間に一度、幼稚園から高校まで、約200〜300人くらいが集う講堂がありました。
年齢を越えた交流があると期待しましたが、まだ部分的のようです。
これからの学校は知識ではなく、社会で生き抜く知恵を学ぶところになり、シチズンシップを身につけることが重要だと、私は考えています。
サドベリースクール、サマーヒルスクール、きのくに子どもの村学園など、デモクラティックスクールと呼ばれるような学校では、子どもたちが学校運営を担う中で、多くを学んでいます。
Green School の生徒会や学校運営については、まだ設立して10年ほどだからか、まだまだ生徒主体ではないようです。
素晴らしい授業や活動がありますが、どのように生徒が話し合って作られているかが気になり、質問しましたが、おそらく学校や研究機関から提供されたプログラムのようです。
一つには、学校の出入りの自由さと関係するのではとも感じました
高校生とは違い、小学生くらいまでの子どもたちは、親の転勤やバカンスなどで、学校を離れたり、入ってきたりというお話を聞き、一つの学校に通い続けて卒業するという考え方が揺さぶられました。
最後に、英語力について。
英語を話さなければならない環境に放り込まれれば、なんとか話せるようになるようです。
しかし、幼い時期を過ぎれば、言葉で苦労することがあり、生徒の英語力をそろえるためのプログラムを、通常の授業に加わる前に受けるシステムも始められるようです。