全国学力•学習状況調査について

全国学力テストと柏市学力テストの結果分析と今後の対策について、柏市教育委員会に報告を求めました。
学力テストは、学力•学習状況調査といって、義務教育の機会均等とその水準の維持向上のため、全国の状況を把握し、検証し、授業改善に役立てるものです。
全国学力テストは、4月に小学校6年生と中学3年生が、国語と算数•数学を受験します。

柏市でも、独自で柏市学力•学習状況調査を行っています。こちらは、小学校2年生から中学3年生までの全学年が受験。国語、算数•数学のほか、中学2、3年生は英語、理科、社会も受験。
柏市版の学力テストは、全学年が受験するので、経年変化や、他学年との比較も可能です。
柏市版は7月に報告書が、教育委員会によって作成され、各学校への分析がなされ、2学期からの指導に活かされます。
※参考 昨年度の報告書 http://www.edulab.kashiwa.ed.jp/sidou/H25_gakuryoku_kashiwa.pdf
10255728_993527213996683_3675504014130142615_o 全国学力テストのニュースでは、○○県が何位だったたとか、本県の平均点が0.3ポイント上昇したとか、結果を公表すべきかどうかなどと騒がれています。
たとえば、教育委員会が取り組んでいる報告書や授業改善の取り組みに注目したり、学習状況調査で指摘される家庭での会話を増やしたり、早寝早起き朝ご飯を呼びかけたりするほうが有意義だと思うのです。
点数を上げるために、学力テスト対策すべきという声もあります。私は、反対です。
学力は、個人や学校の努力だけで成り立つものではありません。家庭環境や地域の教育環境、社会経済にも左右されます。
この学力•学習状況調査で、現状を把握し、出てきた課題を直視し、それらを解決するために社会全体で取り組む必要があります。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)