対話型美術鑑賞(Visual Thinking Strategy)は、これからの社会で生きるために必要な力を育むものと期待しています。
対話型美術鑑賞は、美術作品を鑑賞することで、観察、解釈、根拠の持った考察、意見の再検討、複数の可能性を追求する力を身に着けさせるものです。特に、考える力と言語の発達をのばします。
学校での算数や理科、社会の教科学習では、ある程度の答えが予想されるので、「見当はずれのアイデアだったら恥ずかしい」と思ってしまいがちですが、現代アートでは発言しやすいものです。
絵のどの部分を見て、どのように考えたかと発言するので、論理的な思考力が養われます。
言葉で指摘するので、言語的な表現力も鍛えられます。
ニューヨーク近代美術館(MoMA)で開発された教育プログラムです。12年間の実地調査により、この教育プログラムは、学力向上に役立つことが実証されました。美術の授業のみならず、ほかの教科でも活用できる効果的な教育プログラムです。