川瀬 美幸さんたちが作成された教材「大堀川探検隊」の発表をお聴きしに、柏市文化財整理室を訪ねました。
「大堀川探検隊」は、柏第四小学校の「総合的な学習の時間」で活用してもらうためのもの。これまでの手賀沼学習を、より柏4小の地元にフォーカスした内容に仕上がっています。
川瀬さんは子どもたちに自然観察の機会を作ってこられていて、歴史だけでない大堀川が説明されています。
地元の漫画家あべかよこさんのご協力で、イラストもあり、わかりやすいです。
小学校の教材作りに、地元の方が協力し、それを市の文化課が支えるという理想的な形となっています。
柏市文化財整理室は、市内の発掘調査で出土した埋蔵文化財の整理作業や報告書作成、埋蔵文化財などの保管•管理を行っています。
平成13年度からは、絵画等美術品の保管•管理も兼ねています。
今、柏たなか駅など区画整理によって、沢山の土器が出土しているそうです。
開発のあるところに、発掘あり。
発掘や考古学は、歴史でもあり、現代社会の経済と密接な関わりがあります。
三万年もの間、人々は川の恵みを受けて暮らしてきたが、ほんの数十年の間で川を汚し、川から遠ざかった暮らしとなってしまっている、と大堀川探検隊の中でも指摘されています。
大きな歴史の中で、現在の私たちの生活や社会のあり方を見つめ直す機会となりました。