3月5日に実施されるアートラインかしわでの「おしゃべり鑑賞会@コレクターズアイ2016」が楽しみで、自分でも本などを読んでいました。
これは、ぜひ、子どもたちにも体験してもらいたいと、本日ネクスファのプログラムで実施いたしました。
自分の持っているチャックさんの絵と宮崎勇次郎さんの絵二枚について、子どもたちからいろんな話をお聴きすることができました。
私も気付かなかったり、考えもしなかった発想や解釈に驚かされます。
この写真の人物画について、
「顔の色が虹のようなのは、街のネオンやいろんな光を浴びてるからだと思う」
「至る所に文字がある。暗号ではないか?」
「背景がゴチャゴチャして、文字がちりばめられている。頭の中からの文字が、爆発して外に出たようだ」
もう1つの絵については、
富士山と松の大きさが違うのは、遠近法という意見や、富士山よりも高い松を描いたという意見や、自分の中での存在感の違いなど、興味深い意見が出ました。
盆栽の宇宙、曼荼羅のような世界観、雲と宇宙についてなど自由なアイデアからの深まりもありました。
学校での算数や理科、社会の教科学習では、ある程度の答えが予想されるので、「見当はずれのアイデアだったら恥ずかしい」と思ってしまいがちですが、現代アートでは発言しやすいものです。
絵のどの部分を見て、どのように考えたかと発言するので、論理的な思考力が養われます。
言葉で指摘するので、言語的な表現力も鍛えられます。
PISA調査でも、文章の読解•発信と同様に、視覚的なテキストの読解•発信が重視されるようになりました。
美術鑑賞により、「観察、解釈、根拠をもった考察、意見の再検討、そして複数の可能性を追求する力」を養うための教育プログラムをもとにしています。