オンライン大学がすごい勢い広まっています。
20〜30年前からビデオ教材や予備校のサテライト講座が活用されているので、自然な流れではあります。
日本経済新聞(2016/02/28)で、シリア難民が無料のオンライン大学の「キロン大学」で学んでいるとの記事が紹介されています。
オンライン大学は、世界で3500万人(2015年)。2014年の2倍。日本の大学生の12倍に相当。関連産業は年率20%以上のペースで成長。20年には1兆円規模となる見通し。
以下は、2013年に書いた記事。
Open Educationと授業のあり方の転換
教育格差解消の一助となるものですし、生涯学び続けられる環境が整ってきています。大学の講義を、国・場所も年齢を問わず、受けることも可能となってきます。
知識を伝えていくための授業は、オンライン学習へと移っていくでしょう。教科書のように、学習指導要領にそって網羅された講義映像で学ぶということもあり得ます。
そこで問われるのが、教員や学校の役割です。
いくらオンライン学習が盛んになっても、教員や学校がなくなることはありません。教員数や学校数を減らして効率化しようという方向には気をつけたいところです。
しかし、教員や学校の役割は大きく変わってきます。
多様な人が集い、地域や自然と関わり、社会課題に触れ、対話し、行動し、現実や未来に働きかけていく拠点となる学校。
そういった活動を共に考えながらサポートし、学びにつなげていく教員。
昔から本からだけでは学べなかったように、オンライン学習だけでは学べないこともあります。「学校だからこそ」可能な学びが求められてきます。
今後ますます、時代の流れは早くなると思います。今から、自治体の教育方針にも、オンライン学習のことを踏まえた考えを準備していかなければいけません。