東葛飾高校28回生卒業生の深井順一郎氏を講師にお招きし、「アメリカ教育のあれこれ」と題し、ご自身の50数年のアメリカでの研究生活で感じたことや、アメリカの教育についてお話しいただきました。
深井順一郎氏は、日本の企業を3年勤め、アメリカに留学し、研究生活を経て、物理学博士号を取得し、アラバマ州立オーバーン大学(Auburn University)で助教授となり、現在は同大学の名誉教授です。
アラバマ州立オーバーン大学は、アメリカン・フットボールが強く、10万人規模のスタジアムもあります。その他、美術館やゴルフ場、誰でも24時間利用できる図書館(エレベーター付きでバリアフリー)など大学キャンパスの魅力も紹介してくださりました。アップルの最高経営責任者(CEO)であるティム・クック(Tim Cook)も、オーバーン大学の卒業生です。
こういった施設を備えた大学を経営できるのは、大学の資産があるからとのこと。
財産のある大学は、奨学金で優秀な学生を世界中から集めることができる。また、国の助成金などと違って、すぐに役立つ学問だけでなく、文学や基礎研究に力を入れることができる。そんなお話をお聞きしました。
たとえば、ハーバード大学やイエール大学の資産は、日本の慶應義塾大学や早稲田大学、東京大学と桁違いです。※詳細は、これから調査します。これには、アメリカと日本の税制(寄付控除)や寄付文化の違いが大きいと言われます。
大学認証制度についても、お話しいただきました。
世界的に、基礎教育では日本も評価されていますが、高等教育ではアメリカの評価は高いです。これは、住み良さとも密接に関わってきます。ただ、過度な市場主義による教育格差は問題になっています。
最後に、「グローバル人材」についてもお話しいただきました。深井順一郎氏は、以下の3点を示されています。
①外国語が話せること、②既成概念を飛び越え、革新を生み出せること、③一芸に秀で、教養を身につけていること
講演時間が限られていたため、ここで終了でした。この続きは、これから自分で調べてみようと思います。先輩から良いきっかけを頂くことができた同窓会でした。