「地域で解く住まいの課題、住まいで解く地域の課題−地域と住まいの新しい関係の創造−」の講演会に参加しました。
議会や地域でも、いつも課題となるテーマです。
主催は、ハウジングアンドコミュニティ財団です。世代を超えた良質な住環境をつくり、活力ある地域社会を構築するため、市民の自発的な地域づくりや住まいづくりの活動を支援されてきました。
柏市では、先日、リノベーションお披露目式のあったケアラーズカフェみちくさ亭さんが助成団体として選ばれています。
大月敏雄先生による基調講演「地域に住み継ぐ」では、住宅や町の一生をタイムラインに示し、課題や住まいと町とコミュニティの新しい関係についてお話し頂きました。
タイムラインとは、以下のようなものでした。
0−新興住宅地やマンションが建つと、30代の子育て世帯を中心にコミュニティが形成。
15年後−子どもたちが大学進学などで巣立つ。
30年後−定年退職し、特に男性は地域活動が活発に。
50年後−高齢単身世帯も増える。マンションでは大規模改修に踏み切れない。空き家が増える。
高校の入試広報の仕事をしていた時、この新興住宅地のタイムラインを実感してきました。
印象的だったお話は、「居場所づくり」について。
若者(特に心の病を患っている人)や高齢単身者(特に男性)の居場所について考えるべきとの話題が、パネルディスカッションでも出てきました。
まさに社会の課題だと感じます。
戸建、分譲、賃貸といった限られた選択肢だけではなく、シェアハウス、二世代住宅や近居、住み開きや部屋貸しなど多様な選択肢と豊富な住宅ストックが、これからは求められています。
道路の上にかかっています。 WATERRAS(ワテラス)とソラシティを結ぶ通路です。 淡路小学校や日立製作所だった場所が、月日が経ち、こうして形を変えていくのですね。都市の移り変わりを感じます。