昨夜の柏まちカレ図書館のミーティングに、ヒューマンライブラリーに取り組まれている麗澤大学の山下美樹先生が参加してくれました。
ヒューマンライブラリーとは、日本語で『人を貸し出す図書館』と言われ、2000年頃に、デンマークで始まった取り組みです。
社会的マイノリティへの差別や偏見を乗り越える手法として注目され、今ではヨーロッパやアフリカ、アジアなど世界70か国以上に広がっています。
ヒューマンライブラリーは、さまざまな経験や個性を持った語り手を「本」に、聴き手を「読者」に、コーディネーターを「司書」に見立てます。
語り手にとっても、聴いてもらうことで、自分の考えや思いが整理されるそうです。
柏まちなかカレッジのはじまりも、ナラティブや語り、「自分史」の研究を実践した活動でした。
そして、この柏まちカレ図書館は、本の貸し借りをきっかけに、人の知恵や思いを貸し借りできるような「助け合える」拠点を目指しています。
そのために、貸し出しシステムは、地域通貨を活用しています。
ヒューマンライブラリーのお話をお聞きし、私たちの活動の考えも深まりました。
情報があふれ、その理解が表面的になっているような不安もある今日、深く読み、考えるための仕組みも必要だと思います。
明日の仕事や食べるために必要というものではありませんが、今の社会では大切な活動だと再認識しました。
オレゴン州ポーランドで暮らしていた山下美樹先生のお話も興味深かったです。
写真は、柏まちカレ図書館まつりで、本を紹介しているものです。