地域コミュニティの重要性が認識され、私も「地域」という言葉を使ってはいるが、かなりあいまいな言葉でもある。
町会単位や小学校区を指すことが多いが、行政や学校ではない活動主体という意味で使われていることもある。
人によってイメージしている「地域」は違うという事がある。
たとえば、地域の連携というと、どこと・誰と・どのような連携をするのか?
当たり前のように使っている言葉を、時折、問い直してみる。
「地域」として認識されるものの一つに、町会・町内会・自治会がある。私たちの年代では、まだ関りが少なく、旧勢力のように見なす人もいるかもしれないが、入ってみると多くの役割を果たしていることがわかる。
この4日間、町会やふるさと協議会の打ち合わせが続いた。
金曜日は、自主防災組織の打ち合わせ。
土曜日は、ふるさと協議会総会に向けた打ち合わせ。昨年から体制が変わり、改革もあり、議論が交わされる。
日曜日は、町会の総会。
月曜日は、ふるさと協議会総会での映像資料準備と懸案事項の議論。
人口が減少し、税収も減る中、これまでの行政サービスを見直し、住民でできることは住民の手に任せていこうという動きがある一方で、これまで当然のように行われてきた町会活動が難しくなっていると感じる。
高齢者の見守りや児童虐待防止などの役割を果たす民生委員や児童委員を町会が推薦しているが、なり手が見つからず欠員状態も見られる。
ゴミの集積場の確保や運営も町会に任されているが、相続など諸事情で地主が変わったため、ゴミの集積場を設置できなくなったという問題も出ている。
防犯パトロール、防災時の備え、環境・清掃、福祉・子育てなど支え合う地域づくり、生涯学習など、様々な活動が行われている町会とそうでない町会の差は大きい。
暮らしやすさはもちろんのこと、地価にも影響が出てくる。
「地域」とは何かという答えがあるわけではない。
当たり前のように使っている言葉は、立場や活動によって異なるもの。たまには確認していく必要もあると思ったので、長々と書いてしまった。