教育費は1.5倍に。柏の葉には1200億円の投資を呼び込み、1300名の雇用を産む企業誘致を実現!【政策対談】熊谷俊人 千葉県知事-山下洋輔 千葉県議会議員

子育て世代の知事として教育の充実

山下洋輔 私自身、小学生の親でもあり、知事の教育の充実についての取り組みについて注目しております。

くまがい俊人 私は、子育て世代の知事として、子育て支援、教育の充実、若者支援に取り組んできました。私が知事に就任し、教育予算を大幅に増加させることができました。親であり、教育政策に精通されている山下議員とも、議会で議論し、より良い教育を実現させていきましょう。

山下洋輔 教育予算が、知事就任前の令和3年度の356億円から令和6年度には528億円と大幅に増額されたことは、知事の手腕があってこそ実現されたものであり、心強いです。

教員不足について、私の議会質問でも議論してまいりました。教員の待遇改善や多忙化の解消については、どのように取り組まれましたか?

くまがい俊人 教員志望者を増やすためにも、千葉県で教員になることで県が奨学金の返済を全額肩代わりする「奨学金返還緊急支援事業」を首都圏で始めて創設しました。

さらに、教員多忙の解消として、スクールサポートスタッフの増員、小学校への県独自の専科教員の配置、副校長・教頭マネジメント支援員の配置などに大胆に予算を配分しました。

学校への問合せ電話を一括して受けるセンター設置、学校問題解決支援コーディネーターの配置、県立学校が個別に行っている公共料金の支払い事務を一括処理など、教員の負担軽減をさらに図るほか、講師の処遇改善を図る予算案を、この議会で提案しています。

「チーム学校」で子ども達・教員をサポートする体制を強化してまいります。

山下洋輔 誰一人取り残されない、多様な学びの実現は、教育機会を保障する上でも、大変重要です。いじめや不登校、教育格差の解消に、どのように取り組んでこられましたか?

くまがい俊人 今の時代にあった対策の必要性を感じています。スクールカウンセラーの全校配置、スクールソーシャルワーカーの増員の他に、オンライン授業配信やフリースクールとの連携など、不登校児童・生徒の支援充実に取り組みました。
今後も、いじめ・不登校への対策強化、フリースクールへの支援強化、外国人児童生徒への支援の拡充に取り組んでまいります。

千葉経済圏の確立-柏市の経済に関して

山下洋輔 柏の葉には、空気圧機器メーカーとして世界トップシェアを誇る SMC 社の大規模な研究開発拠点が、千葉県によって誘致され、2025年開設に向け工事が進められています。研究開発に従事する高度人材の集積や周辺地域からの新たな雇用など、柏市の経済への影響は大きいと期待されています。

柏の葉スマートシティに、SMCがグローバルフラッグシップとなる研究開発拠点を2025年開設-さらなる研究開発力の向上と世界中から研究者が集まるイノベーション創出の中心地へ

くまがい俊人 知事に就任し、商工労働部の組織を強化し、企業立地補助制度の見直し、規制緩和、トップセールスをスピーディに実施し、令和4年には過去最高の企業立地件数を達成しました(令和3年度70件⇨令和4年度98件、令和5年度84件)。

今後も、企業立地補助制度をさらに大胆に見直し、さらなる企業誘致・投資の呼び込みと雇用の創出を図っていきます。

山下洋輔 そのためにも、交通インフラの整備も必要です。私は、千葉•茨城 都市軸道路整備促進期成同盟会の顧問でもあり、柏と守谷をつなぐ利根川渡河部の新橋と都市軸道路の建設推進に期待しています。

千葉•茨城 都市軸道路整備促進期成同盟会による知事への要望活動

くまがい俊人 人口が集中し、渋滞が深刻化している県北西部の道路整備は最重要と位置づけています。

今年1月には、都市軸道路利根川橋梁(仮称)の新規事業化を、茨城県知事とともに、国土交通大臣に要望いたしました。

県道船橋我孫子線(船取線)、都市軸道路を始めとする北西部の県道整備を加速し、半島性を克服する交通インフラを充実させます。

誌面の関係で割愛せざるを得ませんでしたが、

くまがい俊人知事は、

⦿豊富な危機管理経験を生かした防災・防犯

⦿超高齢化時代に対応した医療・福祉の充実

⦿多様な保育・学童保育の環境整備と負担軽減+「若者応援」、児童相談所設置

⦿文化・スポーツと多様性尊重による心豊かな千葉の実現

⦿「現場主義で行政の縦割りを超え、効率的で筋肉質の行政組織の実現」

⦿農業・漁業の振興などの政策を熱く語りました。

私は、くまがい俊人知事の実績や政策を伺い、くまがい俊人知事を、今後も支えていこうと決意を新たにしました。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)