本日の県議会をいち早くお伝えいたします。
※複数人体制でチェックしてはいますが、できるだけ早く、皆様に議会での議論をお届けしたいと文字起こしをしているため、誤字などもあります。ご容赦いただき、各自、ご確認ください。
本日(2025/2/3)午後二人目の一般質問は、自由民主党の小路正和議員でした。
質問項目
- フェーズフリー政策について
- 多様性施策のあり方について
- 鉄道問題について
- 道路問題について
- 農林水産業の所得向上について
- キョン対策について
- 県立学校の魅力化について
- スポーツ振興について
- 結婚支援について
- その他
議会質問・答弁の書き起こし全文
質問(第1回目)小路正和 議員
–小路正和 議員
皆さんこんにちは。
自由民主党夷隅郡市選出、小路正和でございます。
登壇の機会をいただきました先輩、同僚、議員の皆さんに心から感謝申し上げます。
今日は傍聴に夷隅市体育協会長そして千葉県ホッケー協会長、我が恩師の岩瀬俊孝先生、それから夷隅市議会議員の浅野議員さん、保険協会の理事長の江沢さん、少数精鋭で傍聴ありがとうございます。
簡潔明朗な前向きな答弁をお願いをする次第です。
先ほど鳥インフルエンザの問題でお話がありました。
こうしてる間も、県庁職員を初めとする皆さんが殺処分等等の対応をしてくれています。
心から敬意と感謝を申し上げるとともにですね、養鶏農家の皆さんにお見舞いを申し上げる次第でございます。
それでは早速質問に入らせていただきます。
まず、フェーズフリー政策について伺います。
時と災害時というフェーズをなくして、一つのものを有効に活用するという考え方、私も何度もここ質問をさせていただいておりますけども、フェーズフリーという文言を使っていなくても、様々な分野で徐々に浸透してきていると感じております。
熊谷知事は災害から県民を守る防災県千葉の確立を掲げておられます。
国においても石破政権が防災庁の創設を目指している中、防災対策の推進に当たっては、フェーズフリーの考え方は非常に有効であり、県の施策にしっかりと定着させていくべきものと考えております。
小池正昭代議士によりますと、国の国土強靱化実施中期計画の中にもフェーズフリーが入りました。
あるいは県の自分防災の中にもですね、フェーズフリーの文言を入れていただきました。
これからも推進していただきたいと思ってます。
そこで伺います。
フェーズフリーについて、県の施策における取り組み状況はどうか。
次に多様性施策のあり方について伺います。
多様性尊重条例が制定されて1年が経過しました。
私は条例制定により、男性、女性といった性差そのものの否定や伝統的な家族間の否定など、極端な声が社会に広がっていくことを懸念しております。
私はこういう行き過ぎた多様性の尊重は、社会の分断や混乱を招きかねず、日本の歴史や伝統文化があってこその多様性の尊重であると考えております。
また、我が会派は条例の制定に先立ち、先人たちが築いてきた歴史や伝統文化を大切にし、千葉県作りに生かしていくことや、国民の間で意見や価値観がまとまっていない事柄については慎重に対応することなどを県に対し申し入れてきました。
県にはこれらの意見をしっかりと受け止めていただきたいと考えています。
そこで伺います。
多様性尊重条例のもと、行き過ぎた多様性の考えが社会に広がることを懸念するが、県の見解はどうか。
次に鉄道問題について伺います。
まずは夷隅鉄道についてです。
12月の代表質問では、復旧まで相当な時間を要するとの答弁もありました。
昨年10月の脱線事故から4ヶ月が経過した今も、代行バスによる輸送が続いています。
今回の補正予算では1億円の補正を提案していただいております。
心から感謝申し上げますし、各会派の皆さんのご理解をいただきたいところでございます。
東側の大原駅から大多喜駅までの区間を復旧するための補助が計上されたところですが、年度内の復旧は難しいと聞いております。
さらに大多喜駅より西側の区間は東側よりも長い橋梁や崖地に面した部分が多く、よりコストがかかると想定される上に復旧後も安全運航を継続するためには、更なる枕木交換や橋梁補修、車両電気設備の更新などを計画的に実施していく必要があると聞いております。
これまで県では、関係市町とともに、みなし上下分離の考え方に基づく設備更新等への補助を行った上で、運行経費への補填を行ってきてくれたと認識していますが、今回の脱線事故からの復旧は金銭的にも決して容易なものではないと思われます。
こうした中、地域にとって大切な移動手段である夷隅鉄道の復旧について、県の考え方を確認しておく必要があると考えます。
そこで伺います。
夷隅鉄道の復旧についてどのように支援するのか。
次に外房線の利便性向上について伺います。
高齢化が進み、バスやタクシーなどが担い手不足で撤退する中、自家用車以外の貴重な交通手段として鉄道の重要性が増しているところです。
外房地域は様々な観光資源や豊かな自然に恵まれた大きな可能性を持った地域であります。
これらの資源を生かした地域の活性化が求められます。
外房線は東京や千葉などの都市部から観光客を呼び込むための重要な交通手段となっています。
また外房地域では、スローライフや2地域居住など都市部からの移住者が増加しています。
今後さらに移住者を呼び込むためにも、都市部とのアクセスの改善や地域の足を確保することなど、外房線の利便性向上がさらに求められているところです。
このように地域の基幹的な鉄道であるJR外房線の果たすべき役割は極めて大きいものとなっています。
しかしながら、外房線の特に上総一ノ宮駅以南では快速列車が運行されていないため、都市部とのアクセスが悪く、また人口減少に伴う利用者の減少が、運行本数の減少に繋がっており、このままでは地域の発展が阻害されかねません。
そのため、外房線上総一ノ宮駅以南の運行本数の増加などより一層の利便性の向上に取り組んでいく必要があるのではないでしょうか。
そこで伺います。
外房線の上総一ノ宮駅以南の利便性向上について県はどのように考えているのか。
次に、夷隅地域における道路整備について伺います。
圏央道が令和8年度に全線開通を目標に整備が進められております。
広域的な幹線道路ネットワークの充実強化が進められているところでございます。
この整備効果を夷隅地域へ波及させ、地域経済の活性化や観光の振興を図るためには、圏央道へのアクセスルートの整備が大変重要です。
夷隅地域から圏央道へのアクセスルートの一つとして、国道465号から広域農道と長生グリーンラインを経由して、小原長南インターチェンジに至るルートがあります。
国道465号については、災害時の緊急輸送道路としても機能する重要な道路ですが、一部区間での線形の悪い箇所や歩道の未整備箇所があるなど課題があります。
これらの課題を解消し、夷隅地域の経済の活性化や観光振興を図るとともに、災害に強い道路ネットワークの整備を進めるためにも、苅谷・新田野バイパスの整備は大変重要だと考えます。
そこで伺います。
国道465号苅谷・新田野バイパスの進捗状況はどうか。
次に、県道勝浦布施大原線、じっこくバイパスについてです。
じっこくバイパスは夷隅氏と御宿町を結び、広域農道を通ると、将来的には長生グリーンで繋がる大変重要な道路となっております。
現在県において、バイパス整備事業が進められているところですが、一部区間は完成しているものの、残る区間の整備に時間を要している状況であります。
過去の議会においても早期整備の要望をさせていただいているところであり地域進捗を伺いたいと思います。
県道勝浦布施大原線、じっこくバイパスの進捗状況はどうか。
次に国道128号夷隅市三崎町江場土交差点について伺います。
江場土交差点は見通しが悪い上、右折レーンもないことから、渋滞が発生しているため、地元では特に事業の状況に関心があるところです。
6月議会で伺ったところ、右折レーンの工事に着手すると聞いており、この右折レーンの完成については、私の地元の悲願でもあり、その状況取り組みが大変気になっています。
そこで改めて、今議会でもお伺いさせていただきます。
国道128号夷隅市三崎町江場土地先の交差点改良の取り組み状況はどうか。
次に、国道465号夷隅市の山田交差点について伺います。
山田交差点は国道465号と県道夷隅御宿線が変則に接続し、十字の形になっておらず、大変見通しの悪い交差点となっています。
またこの箇所は近隣の夷隅市立東小学校の通学路となっていますが、児童など歩行者が交差点で信号を待つスペースもなく、危険な状態になっています。
これらの交差点についても6月議会で質問させていただきましたが、今年度いよいよ工事に着手すると聞いており、どのように取り組んでいくのか伺いたいと思います。
国道465号夷隅山田地先の交差点改良についてどのように取り組んでいくのか。
次に、農林水産業の所得向上について伺います。
まずは稲作農家の所得向上についてです。
令和6年産米は品薄の影響もあり、長らく低迷していた米価が大きく上昇し、稲作農家もようやく一息つけたところかもしれません。
しかしながら一方で、生産に必要な資材や燃料が高止まりしており、農家の所得を確保するためには、一層のコストの低減や稲作農家の体質強化を図る必要があります。
相変わらず労働応力不足、すなわち後継者不足、それと夏の高温などなどお米作りを取り巻く状況は非常に厳しいものが続いております。
将来にわたって地域の水田農業を維持していくためには、省力化による生産コストの低減を図るとともに、近年の気温上昇への対応などにより、農家の所得向上を図っていくことが重要だと考えます。
そこで伺います。
稲作農家の所得向上に資するよう、県として省力化支援や高温対策にどのように取り組んでいくのか。
次に漁船漁業の所得向上について伺います。
本県は全国有数の水産県であり、私の地元夷隅市においても、千葉ブランド水産物に認定されている。
イセエビ、真蛸、サワラなど、季節に応じた魚介類が日々水揚げをされています。
しかしながら近年は地球温暖化の影響などにより、海洋環境が変化し、漁船漁業の経営は非常に厳しい状況にあります。
一方で、夷隅市においては暖かい水温を好むトラフグの漁獲量が増えるなど、良い側面も生じているところであります。
やはり農業と同じ様々なことからこの漁業を取り巻く状況は厳しいのも事実であります。
そのような中で漁船漁業の所得向上を図るため、海洋環境の変化に対応した操業の効率化が必要と考えます。
そこで伺います。
漁船漁業の所得向上に向けて、操業の効率化にどのように取り組んでいくのか。
次にキョン対策について伺います。
特定外来生物キョンは、捕獲者や県市町村の努力にもかかわらず、生息数の増加と生息域の拡大が懸念されています。
先月の全国紙夕刊では、農業や生活被害の状況、あるいはお隣の茨城県での目撃情報などが紹介されました。
私の地元夷隅地域では、キョンはもはや日常風景の一部となっております。
自宅周辺でも依然として我が物顔で、私の庭でもそうですけど闊歩しています。
最近では夷隅地域では減ったという情報もありますが、まだ実感はないようです。
様々な工夫を凝らして捕獲実績を上げている捕獲者の方もおられ、非常に心強く思っている次第です。
県内での捕獲の一層の強化も必要と考えています。
そこで伺います。
県内および夷隅地域におけるキョンの捕獲数および生息数はどうか。
また県内での捕獲強化にどのように取り組んでいくのか。
次に県立学校の魅力化について伺います。
私は昨年文教常任委員会の委員として、岡山県と広島県に県外視察に行った際、一般社団法人地域教育魅力化プラットフォームと連携して、県立高校の魅力化活性化の取り組みを行っている事例を見聞し、大変良い取り組みであると実感いたしました。
本県においても他県の事例を参考にすることで、遠隔地からの生徒受け入れが円滑に進み、高校の更なる魅力化とともに、人口減少に悩む地域の活性化に繋がるものと考えます。
確信しました。
昨年12月の自民代表質問でも、大原高校を含む水産系高校について、遠隔地からの生徒受け入れに向けた民間企業や地元市等との協議を進めるとの答弁があったところでありますが、その後の進捗が非常に気になるところでございます。
そこで伺います。
水産系高校における遠隔地からの生徒受け入れに向けた検討状況はどうか。
次に、スポーツ振興について伺います。
昨年、佐賀県で国民会体育大会から名称を変更して初の開催となった国民スポーツ大会を視察してまいりました。
少年少女のバレーボールを視察いたしました。
試合には惜しくも敗れてしまいましたが、全力でプレーする姿には心打たれるものがありました。
改めてスポーツの競技力向上のためには、日々の練習はもちろんですが、様々な大会における切磋琢磨が重要な機会の一つになると思い、心を新たにしたところでございます。
国民スポーツ大会を始め、あるいは関東大会、全国大会などの大きな大会を実施するためには十分な競技施設が必要となります。
令和7年度当初予算においても、総合スポーツセンター体育館の建設に関わる費用として約139億円の継続費が計上されております。
心から感謝申し上げます。
総合スポーツセンター体育館は、令和元年度の台風で屋根を破損して以来、利用停止の状況が続いており、各競技の関係者においても、大会開催等の会場として利用再開が待ち望まれているところでございます。
そこで伺います。
新体育館の機能と今後のスケジュール、建設スケジュールについてはどうか。
最後に結婚支援について伺います。
急激に少子化が進む中、人口減少が喫緊の課題となっており、私の地元夷隅地域においてもその解消のためにも、結婚支援にしっかりと取り組んでほしいという声を聞いています。
私の登壇の機会を捉えて、県に危機意識を持っていただき、取り組みを進めていただくよう要望してきたところです。
そのような中、県においては今年度、メタバースを活用した婚活支援事業を実施し、出会いの場の創出に取り組まれ大変好評であったと聞いており、私としても心強く思っています。
県内の各地域でもそれぞれの実情に合った婚活イベントなど様々な結婚支援の取り組みが行われているものと承知しておりますが、市町村では結婚支援に関する専門的な知識が乏しく、どのように進めたらいいか、苦労している話もよく聞きます。
地域における効果的な取り組みに向けて、県からの支援を強化していく必要があると考えます。
そこで伺います。
市町村における結婚支援の取り組みについて県の更なる支援が必要と考えるがどうか。
以上で1回目の質問を終わります。答弁の方よろしくお願い申し上げます。
小路正和君の質問に対する当局の答弁を求めます。
答弁(第1回目)
–議長
知事 熊谷俊人君。
–熊谷俊人 知事
自民党の小路正和議員のご質問にお答えをいたします。
まず、農林水産業の所得向上についてお答えいたします。
稲作農家の省力化支援や高温対策についてのご質問ですが、肥料や燃料などの生産資材の価格が高止まりする中、稲作農家の所得向上に資するよう、省力化による生産コストの縮減や、近年の気候変動に対応した米の品質確保への支援は重要なことだと考えています。
このため県では経営規模に応じた機械施設の整備の他、農薬散布用のドローンや自動水管理システムなどのスマート農業機器の導入へ助成をするとともに、労働時間を大幅に短縮できる直播栽培の普及を図るなど、省力化の取り組みを支援をしているところです。
さらに夏場の高温による米の品質低下が課題となっていることから、来年度は農家と連携をして高温被害を軽減する石や水管理などの栽培技術の実証を行うなど、稲作農家の所得向上に資する取り組みを展開してまいります。
次に市町村の結婚支援についてのご質問にお答えいたします。
県ではこれまで県と市町村とで構成する少子化対策協議会などにおいて、効果的な結婚支援のあり方について意見交換を行っており、市町村からは結婚支援に関するノウハウが乏しいため、取り組みにあたり、具体的なアドバイスがほしいなどの意見が寄せられたところです。
このため県では新たに結婚支援策に専門的な知見を持つコンシェルジュを配置し、婚活イベントやセミナー、企業団体等との連携について市町村へ助言や支援を行っていくこととしております。
今後とも市町村と一層の連携を図りながら、希望する誰もが結婚できるよう、地域の実情に合った効果的な結婚支援に取り組んでまいります。
私からは以上でございます。
他の質問につきましては担当部局長からお答えをいたします。
–議長
防災危機管理部長 添谷進君。
–添谷進 防災危機管理部長
フェーズフリーの取り組み状況についてのご質問にお答えをいたします。
日常と災害時のフェーズを問わず、施設や物品を活用する取り組みは、災害時、県として迅速な対応が可能となる他、県民の防災意識の向上にも繋がることから有効であると認識をしております。
このため県では、庁舎の整備において、会議室を災害対応にも活用できる仕様とすることや、停電時も利用可能な太陽光発電や蓄電池を整備している他、防災副読本において、ローリングストックなど、家庭でできる取り組みも紹介をしております。
引き続き、日常から災害時までのフェーズに関わらない防災対策の普及を図りながら、災害に強い千葉県作りを進めてまいります。
以上でございます。
–議長
総合企画部長 冨沢昇君。
–冨沢昇 総合企画部長
まず、多様性尊重条例に関する質問にお答えいたします。
人口減少やグローバル化の進展など、様々な社会環境の変化に的確に対応していくためには、多様性がもたらす活力や創造性が重要になると考えています。
多様性尊重条例は、こうした認識のもと、誰もがその人らしく生き、活躍できる社会の実現を目指そうとするものであり、伝統的な価値観や日本の歴史文化を否定しようとするものではありません。
今後もこうした条例の趣旨や内容についてしっかりと周知していくとともに、社会の変化等を勘案しつつ、様々な関係者の意見を伺いながら、生きづらさの解消や、多様な人材が活躍できる環境作りに全庁を挙げて取り組み、本県の持続的な発展に繋げてまいります。
次に、いすみ鉄道の復旧に関するご質問ですが、いすみ鉄道では、まずは利用者が多い大多喜駅から東側の区間の枕木交換などの復旧工事に取り組んでおり、今回の補正予算案では、その復旧に必要な経費への補助を計上したところです。
復旧工事費用については約3億円、当面の代行バス費用については約1億円と見込まれており、これに対し、いすみ鉄道のために、県と大多喜町や夷隅市等で拠出した基金を2億円活用した上で、残りの約2億円について、県と関係市町で同額を負担することとしています。
また、大多喜駅より西側の区間については、復旧費用の他、継続的に運行するために必要な保線や設備更新など中長期的なコストの全体像を明らかにした上で、関係市町と協議していくこととしています。
最後に、外房線の利便性向上に関するご質問ですが、外房地域は多くの観光資源に恵まれた首都圏有数の観光リゾート地であり、観光振興や地域振興や地域の足として、特急わかしおを含めた外房線の利便性の維持向上が重要であると考えています。
このため県では毎年、県と市町村等で構成する千葉県JR線複線化等促進期成同盟を通じ、JRに対し、上総一ノ宮駅以南を運行する外房線の本数の維持、増発や乗り継ぎ改善などを要望しています。
引き続き沿線市町村とも連携を図りながら、外房線の利便性向上などに努めてまいります。
以上でございます。
–議長
県土整備部長 四童子隆君。
–四童子隆 県土整備部長
私からは、道路問題についてのご質問にお答えします。
まず、国道465号苅谷・新田野のバイパスに関するご質問ですが、苅谷・新田野バイパスは国道465号の夷隅市佐室から増田までの9.1kmのバイパスであり、用地については圃場整備に合わせて約6割を確保しております。
現在佐室から広域農道までの5.1km区間について、関係機関と協議しながら道路設計を進めるとともに、落合川や新田野川に渡る橋梁の設計等を実施しているところです。
引き続き地元の皆様のご理解とご協力をいただきながら事業を推進してまいります。
次に県道勝浦布施大原線じっこくバイパスの進捗状況についてのご質問ですが、県道勝浦布施大原線は狭隘で屈曲していることから、安全で円滑な交通を確保するため、夷隅市山田から御宿町じっこくまでの3.4kmでバイパス整備や現道拡幅を進めております。
これまでにバイパス中央部の0.6kmを供用し、残る2.8kmの用地取得率は約9割となっており、今年度から夷隅氏側区間において道路改良工事に着手し、現在道路排水を処理するための水路工事を実施しております。
今後とも地元の皆様のご理解とご協力をいただきながら、残る用地の取得を進め、事業の推進に努めてまいります。
次に国道128号夷隅市の三崎町江場土交差点についてのご質問ですが、岬町江場土交差点では、交通の円滑化と歩行者の安全を確保するため、交差点改良と歩道整備をあわせて実施しています。
昨年9月に交差点西側の歩道整備が完了し、交差点改良の年度内の完成に向け、現在右折レーンの整備を鋭意進めているところです。
引き続き交差点東側の歩道拡幅を行うこととしており、早期の事業完成に努めてまいります。
最後に、国道465号夷隅市の山田交差点についてのご質問ですが、山田交差点は国道465号と、県道夷隅御宿線が食い違って交差しているため、見通しが悪く、歩道や歩行者の溜まり空間もないことから、交差点改良と歩道整備をあわせて実施しています。
現在県道起点側の道路改良工事の他、取得済みの用地を活用し、交差点周辺で歩行者が安全に退避できる空間の整備を進めているところです。
引き続き地元の皆様のご理解とご協力をいただきながら、残る用地の取得に努めるとともに、交差点の改良工事を進め、交通の円滑化を図ってまいります。
以上でございます。
–議長
農林水産部長 前田敏也君。
–前田敏也 農林水産部長
漁船漁業の所得向上に向けた操業の効率化についてのご質問でございますが、海水温の上昇や黒潮の大蛇行の長期化などにより、本県沿岸の漁場形成が変化する中、操業の効率化を図るためには、海洋環境を的確に把握して漁場の位置を予測することが重要です。
このため県では、国や関係する県などと連携して取りまとめた魚介漁況予報や、5日先まで予測するシステムによる浸水ごとの海水温や潮流などの情報、漁業調査船による漁場調査の結果を提供しております。
さらに最大3日を要していた漁場調査の結果をリアルタイムで提供するため、調査船への衛星通信システムの導入経費を来年度当初予算に計上したところであり、引き続き操業の効率化による漁船漁業の所得向上に資するよう、魚介漁況情報の的確な提供に努めてまいります。
以上でございます。
–議長
環境生活部長 井上容子君。
–井上容子 環境生活部長
キョンの捕獲等についてお答えいたします。
県では、市町村や関係団体と連携し、キョンの捕獲強化に取り組んでおり、令和5年度の県内全域における捕獲数は、1万154頭で、初めて1万頭を超えました。
しかしながら繁殖力が強いため、令和5年度末時点の推定生息数は約8万6000頭で、前年度から4000頭以上増加しました。
一方で夷隅地域では、生息数の多い区域での共同捕獲などを行っており、令和5年度の捕獲数は推定生息数の3割にあたる約6400頭でした。
その結果、推定生息数は前年度より1900頭少ない約2万1700頭となり、令和3年度以降は減少傾向にあります。
今後は、こうした夷隅地域の事例も参考にしながら、他地域においても、各意欲および技術の向上に努めるとともに、新たに科学的知見に基づく効果的な捕獲方法の開発や、生息密度が局所的に高い区域での捕獲を行うことで、捕獲強化と分布拡大防止に取り組んでまいります。
以上でございます。
–議長
教育長 冨塚昌子君。
–冨塚昌子 教育長
水産系高校における遠隔地からの生徒受け入れに向けた検討状況についてのご質問にお答えいたします。
県教育委員会では、今年度開催した千葉県水産系高校あり方検討会議の意見を踏まえ、今後、遠隔地からの生徒受け入れに向けた県と民間企業地元市等との連携体制の構築を進めることとしています。
そこで、地域関係者を集めたセミナーを今月開催し、地域と協働して生徒の受け入れ体制を整備し、高校の魅力化や地域振興等で成果を上げた専門家から、他県の事例や具体的な取り組みについてご講演いただく予定です。
引き続き地元市等と連携しながら、既存の施設の利活用も含めた生徒の受け入れ施設の整備方法や、安全な生活環境の確保など、受け入れに伴う課題について様々な観点から検討してまいります。
以上でございます。
–議長
スポーツ文化局長 板倉由妃子君。
–板倉由妃子 スポーツ文化局長
総合スポーツセンター新体育館の機能と今後のスケジュールについてお答えします。
新体育館は、全国規模の大会でもスムーズに開催できるよう、競技スペースを拡張し、同時に多くの試合を行える仕様にするとともに、パラアスリートや車椅子利用者等、障害のある方も円滑に利用できるよう、エレベーターの配置や動線を工夫して、バリアフリー化を進めるなど、多様なニーズに対応する施設とします。
現在建て替えに向け、旧体育館の解体工事を行っているところであり、新体育館については、令和8年度に着工し、令和10年度中の供用開始を予定しております。
引き続き、新体育館がジュニアからシニアまで、全世代の競技スポーツの一大拠点となるよう、施設の整備を進めてまいります。
以上でございます。
–議長
小路正和君。
質問・要望(第2回目)小路正和 議員
–小路正和 議員
はい。ご答弁ありがとうございました早速何点か再質問と要望さ要望をいただきます。
まずフェーズフリー政策についてです。
庁舎整備時に会議室通り、利用できる指標にするなど取り組みをご回答いただきました。こうした分野に限らずまだまだフェーズフリーの視点を取り入れるべき分野は多くあると思います。
今後も幅広い分野での全庁的なフェーズフリーの施策を進めていただくよう要望します。我が自民党のフェーズフリー政策推進議員連盟では、今回フェーズフリー決議を目指しております。
どうか皆様方のご理解をいただくところでございます。
次に多様性施策のあり方について要望および再質問いたします。
行き過ぎた多様性の尊重が社会に広がらないよう、自民党の申し入れをしっかりと受け止めていただき、今後の県政運営に進めていただきたいと思いますので、この点を強く要望させていただきます。
また学校現場において保健体育の授業などで性に関する指導が行われていると聞いていますが、性のあり方について、行き過ぎた指導がなされているのではないかと危惧しています。
多様性について大事なことですが、思春期にある児童生徒に対し性についての多様性ばかりが強調して伝えられ、日本の伝統や文化に基づく家族間家族観観恋愛観などといった価値観が軽んじられてしまうのではないでしょうか。
学校においてはまず男らしさや女性らしさなど基本的なことをしっかりと教えた上で、多様性についても教えていくことが重要であると考えます。
そこで伺います
学校における性に関する指導はどのように行われているのか。
次に、鉄道問題について要望します。
いすみ鉄道については地元ではもう復旧できないのではないかといった不安の声も多く上がっています。
一方で、大多喜高校の高校生や夷隅鉄道応援団、あるいは地元の商工会、商店、あるいは女性部の皆さんが、進んでクラウドや、あるいは寄付活動を行っております。
こうした通勤通学の地域の足としてはもちろん、地域の文化でもあるいすみ鉄道、そして房総半島に来訪者を呼び込む重要な観光資源でもあります。
いすみ鉄道の復旧に向けて関係市町と連携して支援するよう強く要望とお願いを申し上げます。
次に外房線の利便性向上についてです。
現在、総武快速線からの直通列車は全て、これ京葉線もそうですけど、上総一ノ宮駅の発着となっていますが、かつては桂駅や大原駅まで運行されていました。
この直通列車が復活すれば、特に外房地域から都心方面に通学する方にとって利便性が向上し、移住促進にも繋がると思いますので、JRに対する働きかけを検討していただくよう要望します。
次に道路問題についてです。
苅谷・新田野バイパス、じっこくバイパス、江場土交差点等々進めていただいて、前向きな答弁いただきました。
引き続きよろしくお願いします。
特に交差点については引き続き、できるだけ早く交差点の食い違いを解消できるよう事業を進めていただいて、工事に着手していただくようお願いを申し上げます。
次に、農林水産業の向上についての要望を出します。
所得向上について要望いたします。
スマート農業技術などによる省力化支援や、高温対策について答弁をいただいたところですが、そこはしっかりと取り組んでいただきたいと思っております。
また急速かつ大幅に規模拡大が進む中、技術や機械等の導入支援だけでなく、経営感覚に優れた農家を育成することも大変重要だと思います。
県には省力化支援と高温対策も含めて担い手農家の経営力強化にもしっかりと取り組んでいただきたいと思っております。
強く要望致します。
漁業についても大変厳しい中でいろいろ対策をしていただいていると思っています。
今後洋上風力発電の問題もございます。
ぜひ洋上風力は漁業と共生することが一番重要な部分であるかと思います。
その共生策の中で、資源管理、あるいは施設の予算、流通、あるいは資材等々への支援も進めていただきますよう、要望をしたいと思います。
次にキョン対策について要望および再質問します。
キョンについては夷隅地域では生息数は減少傾向にあるということで、感謝申し上げます。
背景には捕獲従事者のご努力があるとの答弁でございました。
こうして取り組みを全県に広めていただき、新しい取り組みと併せ引き続き、捕獲強化に取り組んでいただくよう要望します。
また夷隅地域では、食肉利用でも新しい動きが出ています。
先ほどの新聞の記事でも、キョンの肉を提供する桂市内の飲食店も紹介されており、キョンの活用の推進の追い風になるものとを期待しております。
そこで伺います。
キョンの捕獲を一層進めるために、?などの利活用を積極的に推進するべきだと思うがどうか。
次に県立高校の魅力化について要望します。
遠隔地からの生徒受け入れのためには、保護者のもとを離れた生徒が安全安心に学べる環境作りが大切であり、そのためには地元自治体や地域の方々との連携が必要不可欠だと考えます。
是非、地域教育魅力化プラットフォームを地域関係者と共有していただき、機運を盛り上げてほしいと思います。
そして地元自治体等と連携して、遠隔地からの生徒受け入れ体制を整備し、水産系高校のより一層の魅力化と活性化を図ってもらいたいと思います。
この点、強く要望いたします。
次にスポーツ振興について要望します。
新育館については利用者の多様なニーズに対応可能な競技スポーツの一大拠点にしたいとの答弁でありました。
柔道や剣道などの武道については、総合スポーツセンターの武道館での大会開催を基本としていますが、関東大会や全国大会などを開催する場合には観客席が不足しています。
そのため、大きな大会の場合は新しい体育館で開催できるように、競技団体と連携して必要な方策を検討していただくよう要望します。
体育館と運動施設については、やはり他県が羨むような体育館もそうですけども、武道館も非常に立派な体育館、他県にはございます。
ですから、新しい体育館にもですね、もし畳が整備できればですね、他県に負けないような試合、大会もできるわけでありまして、せめて、そういうことでですね、要望しておきます。
また施設の整備はもとより、競技力の向上には、ソフト面の対策も非常に重要です。
競技団体への強化費等をさらに充実していただくよう、併せて要望させていただきます。
この場では数字については言いませんけども、スポーツ予算、これ大変大きくはなっていますけども、全国の予算としてはですね、もっと大きい県もあると思います。
国スポーツ大会は、8位入賞を是が非としているわけですから、ぜひ全国的に8番目の予算ぐらいはせめていただけるようなですね、そういうスポーツ立県施策を知事にもお願いしていきたいと思います。
今日はですね傍聴席にはですね、先ほどスポーツ協会の会長も来てました。
県ホッケー協会の会長でもあります。
そして3人中2人は大原高校の校長経験者でありましてですね、そういった意味でも、柔道、あるいは剣道そしてホッケー、あるいは県立高校のですね充実にですね、ぜひともお力添えをいただきたいと思いますし、特にホッケーはですね、あのホッケー場て夷隅しかないんですよ。
千葉県では千葉県にしかないこのホッケー場へですね、ぜひ注目していただいてご支援いただければなと思います。
ホッケーだけじゃないマイナースポーツへのですね、ご支援もぜひご理解いただければと思っています。
次に結婚支援について要望および再質問します。
県として市町村と連携しながら取り組みを行っているということで、ぜひとも積極的に取り組んでいただきたいと思います。
一方で、先ほども申し上げましたが、私の地元夷隅地域では、結婚支援に積極的に取り組んでほしいとの声を非常に多く聞いています。
そのよう、な中昨年度は夷隅地域振興事務所において、移住に絡混血婚活イベントを開催して、これバスツアーですね、成果が大いに出たと聞いておりその後の動きが気になっているところです。
そこで伺います。
夷隅地域における結婚支援について、今年度どのような取り組みを行っているか。
以上で2回目の質問と要望とさせていただきます。
よろしくお願いします。
答弁(第2回目)
–議長
教育長、冨塚昌子君
–冨塚昌子 教育長
性に関する指導についてのご質問ですが、学校における性に関する指導については、学習指導要領に基づき、児童生徒が性に関して正しく理解し、適切に行動できることを目的に、教育活動全体を通じて行うこととなっています。
各学校では性に関する指導や多様性への理解を深める指導にあたり、児童生徒の発達段階を踏まえ、保護者の理解を得つつ、学校全体で共通理解を図るとともに、性的マイノリティとされる児童生徒への配慮と、他の児童生徒への配慮との均衡をとりながら進められていると承知しております。
以上でございます。
–議長
農林水産部長 前田敏也君。
–前田敏也 農林水産部長
キョンの利活用についてのご質問でございますが、先月実施いたしました房総ジビエコンテストでは、キョンの肉に県産の農産物を組み合わせた機種を食品として提供いたしました。
また今月いっぱいで房総ジビエフェアというものを開催しておるんですけども、このフェアで取り組んでいる比較製品のプレゼントなどの普及啓発活動を通じまして、ニーズの理解活動に努めているところです。
引き続き捕獲強化を図りつつ有識者等の意見も聞きながら、キョンの利活用について検討してまいります。
以上でございます。
–議長
総合企画部長 冨沢昇君。
–冨沢昇 総合企画部長
夷隅地域における結婚支援についてお答えいたします。
県では昨年度、将来的な移住にも繋げることを目指し、地域の魅力を体感できる体験型の婚活イベントを開催したところです。
今年度は昨年度の結果も踏まえて、地元紙と検討を重ねてきたところ、明確な結婚意思があるある方だけでなく、幅広い人を対象にしたセミナーを視聴連携して開催することといたしました。
なお、現地出席に抵抗を感じる人もいるとし街からも聞いているところから、オンライン参加も可能としており、より多くの人に結婚について考えるきっかけにしていただきたいと考えています。
以上でございます。
–議長
小路正和君。
要望(第3回目)小路正和 議員
–小路正和 議員
ありがとうございます。
それでは最後、要望と意見を述べさせていただきます。
まず多様性の施策のあり方についてです。
学校現場において、特に性の多様性に関し、行き過ぎた指導とならないように強く要望させていただきます。
引き続きよろしくお願いしたいと思います。
次にキョンの利活用については試食品の提供や比較製品のプレゼントなどを通じてニーズの確認を行っているとの答弁でした。
こうした取り組みとあわせ引き続きキョンの利活用について、前向きにご検討いただきますようお願いしたいというふうに思います。
キョンは確かに外来種であります。
外来種でありますから、絶滅を目指さなければいけないんだと思います。
絶滅を目指さなければいけないから、なかなかジビエ産業にはなり得ないという流れが今まであったかと思います。
しかしながら先ほどの答弁のように、夷隅地域は危機感があるので減ってきましたが、全体的にはもうかなりの数が増えています。
そのうち浦安や野田やもっと都会の方にキョンが行けば瞬く間に繁殖しますから、これを機会にですね、外来生物だからこそ、絶滅させなければいけないですけども、その分ジビエ産業も進めていけばですね、絶対に加速すると思いますんでね。
これはよろしくお願いしたいと思います。
最後に結婚支援でございます。
結婚コンシェルジュを作っていただきました。
夷隅地域では、結婚セミナーを開いていただいてます。
昨年のバスツアーも含めて少しずつ成果を出していけるんじゃないかなと思ってます。
ぜひこれはアフターフォローがですね大事です。
イベントの後のアフターフォローをしていただいて、結婚に繋げていただきたいと、そういう勇気を持ったですね施策、できれば他県のように県でマッチングをやっていただくとか、あるいは結婚支援室、結婚支援課をつくるなどしてですね、これ人口減少のやっぱ大事な部分だと思ってますので、お願いしたいと思います。
私の考えはやはり行き過ぎた多様性日本文化を軽くしていくとですね、これ結婚支援、未婚化にも繋がるんではないかそういう懸念もあるわけですよね。
やはり日本の家族観、男性観、女性観、こういったものをしっかりと教育する、そういう多様性のあり方の延長にですね、結婚の増加もあると私は思ってますのでその辺もご理解いただきたいと思っています。
外房グリーンラインの実現と、外房線の活性化、これ市町を取り取り組んでの予算を追加しましたので、よろしくお願いいたします。
以上でございます。
ありがとうございました。