明日の議会では、公民館についても質問します。
公民館と言えば、建物を思い浮かべるかもしれませんが、戦後初期の頃は「青空公民館」でした。
つまり、柏まちなかカレッジのように、施設にとらわれず、まちの至る所で学びを展開し、地域の民主主義の学校として、生活改善運動など重要な役割を果たしてきたのです。
公民館の可能性は大きく、地域活性、ビジネス支援、地域金融、コミュニティ拠点、サードプレイス、社交娯楽など社会教育の拠点となる文化施設です。
対話によって組織を横断し、地域の課題を解決していくフューチャーセンター(Future Center)のような場です。
公民館は、単なる場ではなく、地域の人々をつなぐプラットフォームでありネットワークでもあります。
しかし、高度経済成長も経て、立派な施設が建てられると、職員は外へ出て地域に働きかけるのではなく、待つ姿勢が目立つようになりました。一部の市民しか活用しないという理由で、公民館の予算が削られ、公民館の自主事業が開催できず、単なる「貸し館」となってしまうという悪循環が指摘されています。
柏市中央公民館は、平成31年から約1年半、耐震工事のため、施設は使えなくなります。
この期間は、むしろ公民館が原点に返るためのチャンスです。
まち全体を学びの場ととらえ、まちや地域に出て、様々な団体とのネットワークを作り、柏市内全体を社会教育のフィールドとして、地域の課題や市民生活改善のプロジェクトに取り組んでいくことを期待しています。
公民館と同じ建物に設置されている教育福祉会館は、施設の改修工事を機に、地域共生社会実現のためのプラットフォームになるという構想を打ち出しています。
高齢者、障がい者、子育て世代がつながり合い、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるような地域社会の拠点を目指すものです。
「とっても大事な地域の民主主義の学校 図書館の次には公民館の再生ブームがやってくる」という文章を、12月8日発売の『週刊金曜日』に寄稿しました。
ぜひ、ご購読あるいは図書館などで、ご覧下さい。