議会にて、森林や田園地帯、古い街並みなど地域に昔からあるありのままの風景を楽しみながら歩くことができる小径「フットパス」の整備について質問いたしました。
手賀沼周辺の自然環境を活かし、市民団体からの提言をもとに、環境政策課-商工振興課‐農政課が連携し、フットパスを整備していくとの答弁が得られました。
柏市の魅力の一つは、電車で30分くらいで都内に出られる一方で、豊かな自然が近くにあることです。特に、手賀沼周辺は大きな可能性があります。
柏市は、手賀沼周辺で、都市と農村との交流拠点を整備しようという計画がありましたので、その中にフットパスも取り入れるべきだと考え、これまで関係部署などと意見交換をしてまいりました。
「フットパス」とは、イギリスを発祥とする“森林や田園地帯、古い街並みなど地域に昔からあるありのままの風景を楽しみながら歩くことFootができる小径(こみち)【Path】”のことです。
イギリスではフットパスが国土を網の目のように縫い、国民は積極的に歩くことを楽しんでいます。
近年、日本においてもさまざまな地域において、各々の特徴を活かした魅力的なフットパスが整備されてきています。
何か道路を整備しなければならないものではありません。今、地域にある魅力を引き出していく事業です。
フットパスによって、都市と農村の交流はもちろん、観光振興、地域の環境保全、市民の健康増進の効果も期待できます。
のみならず、これまで実践されている地域では、整備のプロセスそのものが地域が地域自身を見つめなおし、自らのよさに誇りを持つとともに、抱える課題に向き合っていく、まちづくりのきっかけとなっています。
私は、柏まちなかカレッジの活動を続けてきました。これは、柏まちなかカレッジという校舎や教室があるわけでなく、柏のまちのお店や空間を学びの場に見立てて実施しています。
このフットパスは、まちなかカレッジや、地域の自然を博物館と見立てるエコミュージアム、自然を公園と見立てるジオパーク、ストリートを古本屋街に見立てる本まっちなどの取り組みとも通じるものがあります。
私がフットパスを知るようになったのは、一昨年前に柏まちなかカレッジの本を出版した水曜社さんから教えて頂いたことがきっかけです。水曜社から『フットパスによるまちづくり』が、私の本の後に出版されました。
本がつないでくれたご縁です。