多数決を疑う−自分たちのことを、自分たちで決めるためには?

2015年の夏に読んだ坂井豊貴著『多数決を疑う−社会選択理論とは何か』(岩波新書)について、その当時のメモをブログで共有いたします。

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坂井豊貴『多数決を疑う−社会選択理論とは何か』を読み始めました。
市民の声を反映させる政治や民主主義の実現のために、技術や手法のヒントが見出せそうです。

先日も、選挙、多数決、熟議、集合知、社会の意思など、民主主義のあり方について議論しました。
市議会議員選挙では、沢山の候補者がいるのに1票しか入れられないことへの不満もお聴きしていました。
三者以上の候補がある場合、票が割れたり、多数の意見が反映されていない事態が起こっています。

多数決という意思集約の方式は、民主主義を支えるものとして、選挙で当たり前のように使われています。
しかし、筆者は、「民主制のもとで選挙果たす重要性を考えれば、多数決を安易に採用するのは、思考停止というより、もはや文化的奇習の一種である」と書いています。
ボルダールールやコンドルセ•ヤング最尤法など、多数決だけではない意思集約の手法を読んでいるところです。

「選挙で勝ったから民意がある」や「多数決で決めた結果だから」といった意見には違和感があっても反論しにくいものです。
この本の内容が、もっと議論されればと思いますし、私も意見を発していきたいです。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)