刑務所しか居場所がない人たち

オー・ヘンリーの短編小説が好きで、古本屋さんで手に入れた文庫本を繰り返し読みました。
新潮文庫の『O・ヘンリー短編集』第一巻の第一話が、「警官と賛美歌(The Cop and the Anthem)」では、ホームレスが、寒い冬には軽犯罪を犯し、寒さをしのげて食物にもありつける流刑島の刑務所に入ることを、毎年繰り返していましたが・・・という短編です。

今日の日本でも、刑務所が、社会の中で行き場をなくした人たちの避難所となっている現状が指摘されています。
刑務所では、高齢者や知的障がいや発達障がいのある人たちが増えています。
刑務所が、社会復帰促進センターとなったり、変革が進んできています。
先月の『更生保護』でも、「障害を有する保護観察対象者」が特集されていました。

懲役1年6か月の実刑判決を受け、服役した山本譲司による『刑務所しか居場所がない人たちー学校では教えてくれない、障害と犯罪の話』(大月書店)を読みました。

刑務所の中ではなく、この社会の問題が指摘されています。
障害者福祉行政について、考えさせられました。

障がいなど、これまで社会から疎外されてきた人が、前科者として二重の差別を受け、ますますこの社会の中で生きにくくなっていきます。
社会から排除されているすべての人を、再び社会に受け入れ、誰もが安心して暮らせる社会を作っていこうという社会的包摂(ソーシャルインクルージョン)という考え方を深めていきたい。強く思いました。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)