伊能忠敬から「歩く」大切さを学ぶ−大学の友人と佐原を巡検

今日は、一日、佐原を歩きました。巡検といって、いわゆるフィールドワークのようなものです。

佐原は、伊能忠敬が家業の酒造業などを営み、名主をつとめた地です。
日本初の実測日本地図を作り上げた人物です。

今、注目されているのは、高齢化社会のスターとしてです。
50歳でリタイアしてから、江戸に出て勉強し、そして55歳から10回に分けて全国各地を歩いて測量し、地図作りという大プロジェクトを成し遂げたことです。

佐原は、江戸時代から利根川水運の中継港として発展し、商人の町として栄えました。

伊能忠敬旧宅も面している小野川両岸には、河岸問屋や醸造などの商工業者が軒を連ね、現在も古い商家がか建ち並びます。

享保年間から続く書店「正文堂」の建物も。和本を陳列する書棚も備わっていたそうです。

佐原のお祭りでは、夏10台•秋14台の勇壮豪華な山車が曳き廻され、裕福な土地柄をあらわします。  この佐原の大祭は、2016年12月にユネスコ無形文化遺産に登録されました。

武道の神様でもある香取神宮にもお詣りしました。

「道の駅•川の駅 水の郷」で昼食をとりました。土地の名産品や地域の農業、歴史などについて知ることができます。

また、利根川治水の歴史や土木技術についても学びました。

歴史の巡検といっても、「今」を知ることが大切だと学んできました。

そのためには、歩くことだと教わってきました。

その大学の同じゼミで学んだ友人と、今日は一緒に歩きました。

多くのゼミの友人が就職する中、大学院に進学し、時に励まし合いながら、年に数回、各地を歩いてきました。

もう20年くらい続けています。

教員の多忙だった時も、議員になってからも、子どもが生まれてからも、歴史の巡検だけは何とか確保し続けたプライベートな時間です。

ほかの街を歩くことは、歴史だけでなく、まちや社会を見る目を育ててくれます。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)