歴史遺産の保存(旧家の史料整理)について-2012年6月議会質問

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歴史遺産の保存について‐旧家の史料整理
昨年の震災では、地域の歴史資料から災害対策を学んでいたおかげで、救われた地域が注目を集めました。
本来、地域の資料は、その地域の歴史そのものであり、資料がなければ、その地域の歴史を語ることができません。地域のアイデンテティを証明する貴重な資源であります。
しかし、この数十年で、日本全国の旧家のお蔵が取り壊され、保存されていた文書・記録が、消滅・散逸しています。また、ムラや家族形態の変化から、語り継がれてきた歴史が途絶える危機にあります。日本・地域の共有の財産である歴史・文化を、次世代に継承するためにも、史料の保存に取り組まねばなりません。
このことに関して、柏市はどのようにお考えか。現在の取組と今後の方針についてお聞かせください。

生涯学習部長(草野啓治君) 柏市の古文書資料の整理状況や保存、活用の取り組みについてお答えいたします。古文書資料につきましては、学術的な検証を通じまして、地域の発展過程を系統的に解明するための基礎資料であり、重要な文化遺産でもありますので、適切な管理により整理、保存するとともに、市民の共有財産として活用していくべきものと考えております。柏市では、合併前の旧柏市域におきまして、昭和42年の市史編さん事業の開始に伴い歴史資料の調査を実施し、主要な旧家の古文書を収集いたしました。また、旧沼南町域におきましても、昭和58年から59年にかけて同様の調査を実施しております。これらの調査によりまして、各所有者から寄贈や寄託を受け、旧家120軒分、約10万点に及ぶ県内でも有数の古文書資料を保有することとなりまして、柏市域における古文書資料は大体これで網羅したものと考えております。これら歴史資料の保管体制でございますが、郷土資料展示室の開設に伴いまして設置した収蔵庫に、現在収納してございます。郷土資料展示室は、沼南庁舎の改築の際、耐震補強工事を施しておりまして、耐火壁に温湿度管理を実施しており、今後も散逸することなく、将来に向けて適正な保存状態を維持することができるものと考えております。歴史資料の活用に向けた取り組みについてですが、市が保有する資料には花野井、吉田家文書を初めといたしまして、重要なものが多く含まれております。これらの資料をもとに研究を重ねてきた結果につきましては、これまでも市史資料集や通史などの専門書として刊行してきたほか、市民の皆様にも理解しやすいよう編集し、市のホームページで歴史発見かしわ・その時、それとか市史研究への掲載、また郷土資料展示室の企画展などで公開しているところでございます。今後も市民の皆さんに柏市を理解していただくため、これらの古文書資料を保存、整理し活用していきたいと考えております。

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投稿者:

山下 洋輔

柏市議会議員。柏まちなかカレッジ学長。教育コンサルタント。元高校教諭。 教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。 著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 教育共創研究所 代表 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。 早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 教育コンサルタント山下洋輔事務所設立。 2011年9月から柏市議会議員。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)