柏の儒者•芳野金陵と幕末日本の学問の状況

二松学舎大学にて、町泉寿郎教授による「芳野金陵と幕末日本の儒学」のご講演をお聴きしました。

柏の松ヶ崎出身の芳野金陵さんは、田中藩の改革を実行しただけでなく、国防問題や大学改革への提言を行っており、学者だけではない活躍をされています。

 今回、芳野家から史料が寄贈されたのとにより、昌平坂学問所など幕末から明治にかけての教育制度や、幕末の学問の動向が明らかになりました。

儒学といっても、江戸幕府によって正統とされた朱子学だけではなく、異学とされた折衷学や考証学が、現実社会への解決策として認められてきた動きも知ることができました。

国内の財政は厳しく、政治制度もほころび、海外からの圧力が激しい時代にあり、学問は何ができるのか?
そんな問いに応えてきた儒学者たちの生き様がありました。

会場は満員です。九州など遠方からもお見えになられた方もいました。先日、日本経済新聞の文化にも取り上げられ、全国から反響があるようです。image

柏市教育委員会と二松学舎大学の共催の企画です。柏市内の4大学と柏市図書館が力を合わせて取り組む企画の一つです。
市内に大学があるということは有難いことで、こういった連携は大切にし、もっと地域と大学との協力が深まればと思います。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)