小規模校の特性を活かした教育‐少子化時代の教育

千葉県柏市では、「小規模校の特色を活かした個別教育について」に取り組みます。
柏市には、マンション建設や住宅地開発で急激に児童生徒数が増える学校がある一方で、全校生徒が数十人という小規模校も存在しています。そこで、柏市では、児童数の少ない手賀東小学校に、小規模特認校制度を活用し、他学区からも児童の受け容れを行うことにしました。
小規模校に通わせるのは、大勢の中でもまれる機会に恵まれず、全国的なレベルに遅れてしまうのではないかという不安が持たれています。(写真は、柏一小との交流会。2年生が柏一小と交流を深める会を実施しました。
 
まずは体育館で学校紹介とゲームをしました。手賀東小HPより)
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ただ、小規模校ならではの強みがあります。
少人数クラスで、教員の目が行き届き、きめ細やかな指導が可能になります。やはり、担任する児童生徒数が少ないと、採点・面談・通知表等の所見・生活記録チェック・連絡などなど、教員は一人一人に手厚くなり(負担も軽減され)、じっくりと子どもに向き合うことができます。授業も、黒板に板書して、学習内容を伝達する一斉授業ではなく、児童生徒に問いかけながら、一緒に学んでいく授業が可能になります。アクティブラーニング」や「学びの共同体」といった能動的な学びは、今、世界の流れで、日本の学校でも求められている最先端の授業形態です。
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(写真は、手賀西小での英語学習。協働的な学びが実現されています。手賀西小ブログより)
今、手賀西小や手賀東小では、少人数の特性を活か
した英語学習が注目を集めています。自然観察など体験的な学びの機会を増やす余裕も生まれてきます。
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(写真は、手賀西小での農業見学。手賀西小ブログより)
小規模校は、学校全体が家族的な雰囲気があります。学年を越えた交流があります。核家族化が進み、世代を超えた交流が持ちにくい都市部とは一味違った、地域の方との交流も期待されます。
(写真は、手賀東小での収穫祭。地域の方も協力して開催。)
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少子化が進むこれからの時代、小学校の統廃合という課題が出てくることは確実です。しかし、自分たちの母校がなくなってしまうのは、コミュニティ・アイデンテティや地域への愛着という、これから時代に必要とされる地域資源を損なうことになります。
また、競争も激しく、勢いのある都市部の大規模校がある一方で、少人数でじっくりと学び合う小規模校が存在するというのは、多様な教育体制が整った、深みのある自治体であると、私は考えます。柏市での小規模特認校の取り組みを、全国の先進的な事例として、これからの日本の教育の一つのモデルになると期待しております。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)