教職員、特に管理職の多忙化について

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これまで、教職員の多忙化対策として、学校事務職員の増員など、学校事務の充実を求める質問もいたしましたが、今回の議会では、学校業務を洗い出し、精選していくという根本的な解決が必要と考え質問しました。

増え続ける業務を処理するために、職員を増やしていくだけではなく、業務が増えないシステムを構築していくことが求められます。

ここで注目したいのが教頭など管理職や教育委員会の指導主事の多忙化についてです。

本来、教育現場を支援し、子供たちのより良い教育環境を整えるために豊富な経験と資質を持ち、人件費も高い教頭が、あらゆる“雑用”を担っています。”雑用“と表現してしまう事は適切では無いかもしれませんが、実際に、教頭だからこそできる業務かどうかというと疑問です。

これまでの議会の質問や現場での改革では、管理職の多忙化については後回しにされてきたように感じます。組合もありませんし、当事者の管理職の教員自身についても、多忙なことが当然という意識があるように感じます。

膨大な事務処理や保護者からクレーム対応など、絶え間ないストレスのため、精神疾患にかかる方も少なくないという報告もあります。

教育委員会の指導主事についても同様の課題を指摘することができます。

このような教頭など管理職の多忙化の現状から、管理職試験を辞退する有能な教員も出ていることが、全国的に問題視されています。これからの管理職のためにも、教頭の業務内容の見直しは緊急に取り組むべき課題です。image

平成25年度全国公立学校教頭会の調査によれば、教頭が最も時間と労力を費やしており、同時に最も強く負担を感じているのは行政から降りてくる各種調査依頼への対応とのことです。

一方で、教頭がもっと時間と労力を割きたいと回答しているのは、教職員の育成、職場の人間関係づくり、校内研修であります。調査依頼への対応を減らし、職員室の担任と呼ばれる教頭にふさわしい仕事に専念することが、担任を支援し、ひいては子どもたちのためになると考えます。

学校への調査依頼等の削減を積極的に進めている教育委員会もあります。行政から降りてくる仕事を減らし、学校運営の自律性を高めていくことが課題となります。

まずは、教頭や指導主事の一つ一つの業務を洗い出し、管理職の業務内容とフローを可視化し、数値化する調査を行っていくべきです。

ここで気をつけたいのが、この調査によってさらなる多忙化を生み出さないことです。例えば静岡県では、大学や民間による外部の力を取り入れ、校務の整理や、教職員の意識改革等の調査研究に取り組むプロジェクトを立ち上げました。

柏市でも、外部の力を活用した教頭や指導主事の業務内容の調査を実施することについて提案しました。

教育長からは、外部の力を活用した管理職の業務内容の調査現在のところ検討していないとの答弁でした。

ただ、管理職多忙化の現状は認識しており、現状の体制の中での多忙化解消に向けた取り組みは行われてきました。私は、これまでの取り組みが、対処療法的で、根本的な解決のために第一歩を踏み出してほしいと考えています。

質問して、すぐに改善されるような問題ではないと思います。
この質問が、教員の多忙化解消に一石を投じることになればと願います。

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投稿者:

山下 洋輔

柏市議会議員。柏まちなかカレッジ学長。元高校教諭。2児の父。 教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 (社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 教育コンサルタント山下洋輔事務所設立。 2011年9月から柏市議会議員。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)