これからの「働き方」や「働く場」についての考えるための雑誌『WORK MILL』の編集長である遅野井さんとお話しました。
今までは私も、寸暇を惜しみ、人が遊んでいたり、寝たりしている時に学び、働くようにしてきました。
それが、今、大きな転換点に立っています。
息子が生まれ三年。娘が生まれ三ヶ月。
24時間365日、バリバリ働くことはできず、最初はストレスでした。
職住近接、職住一体の有り難さを感じ、子育てに寛容な地域の先輩方に見守られながら働かせて頂くようになり、私の価値観ごと見直すようになりました。
思えば、柏まちなかカレッジの運営は、これからの働き方のモデルになり得るものでしたし、先日、読んだブレグマンの『隷属なき道』は、私の方向性を示すものでした。
3月の議会で、部活動やPTAのあり方について議論したのは、これからの働き方を念頭においてのものです。
私にとって最良のタイミングで、ぴったりのテーマについて、遅野井さんからお話をお聞かせ頂き、有り難いです。
なかなか読みごたえがある雑誌です。
まだ、しっかりと読みきれていませんが、とりあえず心に響いたところをご紹介いたします。
職場におけるウェルビーイングの重要性が指摘されています。
ウェルビーイング(well-being)とは、良好な状態という意味にとどまらず、個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する考え方です。
2015 年のアメリカでの調査によると、従業員の約3分の2は仕事に集中できていません。
欠勤する「アブセンティズム」とストレスや興味の欠如のために生産的でない「プレゼンティズム」が高まっています。
うつ病、腰痛、花粉症、寝不足なども、このプレゼンティズムです。
これらの財務的損失は莫大で、健全な組織文化も損なっていると指摘されています。
もっとウェルビーイングを考えていこうという流れがきています。
そう言えば、先日、リハテルズ直子さんから、今、欧州の教育は「ウェルビーイング」と「インクルージョン」を目指しているとお聞きしました。
働き方と教育は、相通じるテーマと実感します。
その他の記事で勉強になったのが、タイの国家主導プロジェクトであるHappy Workplace Program です。
健康的な職場と従業員の「幸せ」は企業成長に不可欠と捉え、労働環境の改善に取り組んでいます。
その背景には、仏教思想があり、先代のプミポン前国王が提唱した「足るを知る」経済があったと指摘されます。
日本の改革には、受け入れられやすい先行事例だと感じます。