通学路の安全対策について-2012年6月13日議会質問

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通学路の安全対策についてです。
通学路は、学校や家庭では学ぶことができない子供の社会性を成長させる貴重な場であると考えます。家と学校の移動だけではなく、家と地域、地域と学校とを結ぶ活動の場でもあります。小学生のとき、通学路の思い出が心の原風景となっているというお話もお聞きし、地域で共有できる記憶としても重要なものと考えられます。日本は、世界と比較して公園が少ないと言われてきましたが、かつては道路が子供の遊び場でした。5歳児が自宅の前の道路で遊べるか否かが、その子供の成長と発達に重大な影響を及ぼすという意見は、チューリッヒ・スタディーとして有名であります。
しかし、柏市内では、自動車の交通量が多く、歩道も車道も狭く、ガードレールのない通学路もあります。伸びた草木枝や落ち葉、ごみでふさがれ、児童が車のすぐわきを歩かなければならない歩道や路側帯もあります。中には、歩道もない通学路さえあります。見通しの悪いカーブや、制限速度が守られずに、子供たちのすぐわきをトラックが通り過ぎていくような通学路があります。抜け道として利用され、朝の通学時間帯に自動車が飛ばして走っている通学路もあります。
写真を使います。110-3これは、ある小学校付近ですが、この歩道に枝が伸びていて歩きにくくなっていましたり、このように歩道が狭くなってしまっております。そういうところに、この大きなトラックが通ったりすることもあります。110-1また、学校のそばの交差点なんですけれども、このように狭い道路もありまして、大きな車がすれ違うときは、ちょっとはみ出てしまって、なかなか、本当にすぐわきを車が通ってしまうような状況です。110-2これは、手賀の杜から40分から50分かけて、手賀西小学校に通っている児童も通る通学路であります。
そういった状況の中で、京都の亀山市や千葉県の館山市、愛知の岡崎市などで、通学中の児童が巻き込まれてしまうという痛ましい事故が起こっております。これらの事故は、遠いほかの地域の出来事ではありません。柏市でも一刻も早く対応して、事故を未然に防がなければいけません。保護者、教員によって、通学路に立ち安全指導が行われてはいます。その負担もさることながら、いつ事故が起きるかもしれないという不安は大きなものです。大切な子供の安全な通学路の確保は、最優先の課題であると考えます。
そこで、通学路の歩道の整備、ガードレールの設置、速度制限と大型車の交通規制など、通学路における安全確保について、柏市の考えをお聞かせください。また、歩道、路側帯の草や木、枝葉などの伐採について、歩きやすい通学路の整備についてもお答えください。

土木部長(石井健三君)
私からは、通学路の安全対策についてお答えいたします。通学路の整備、改善につきましては、先日、小泉議員の御質問に教育委員会から答弁がありましたが、学校側からの要望を含め、教育委員会から土木部に整備要望書が提出され、検討することになります。1点目、歩道整備につきましては、道路幅員が現状のままで車道と歩道が分離できる場合は、新たに用地確保が発生しないために、早期の実施が可能となります。しかし、通常は狭い道路の幅を広げ歩道を設置することになりますので、用地の確保が必須となります。土地所有者の御協力を得ながら実施するため、事業の完了が長期化する傾向にあります。この点につきましては、御理解いただきたく思います。2点目、ガードレール設置につきましては、道路を広げたりする道路改良では、設計時点に設計図面と交通量などを踏まえ、警察の交通規制部門と協議し設置を検討します。また、既存道路では、要望をいただいた時点で、現地の道路状況や歩行者の通行状況を見ながら、柏警察署と相談して設置を検討します。3点目、速度規制と大型車の交通規制につきましては、所管の柏警察署に相談及び取り締まりを要望してまいります。4点目、先ほど映像が出ましたが、車道や歩道に民有地から草、木の枝が繁茂し通行を阻害している場合は、土地所有者の方に伐採をお願いしております。特に通学路は、今後強く指導してまいりたいと考えております。このような手順と方法で通学路の安全対策に努めているところでございます。

◆二問目 山下洋輔
通学路のことについてお尋ねします。これは一つ一つの話については、先ほどお答えしていただいたことで、これからも検討を続けていきたいことろです。
全体の道路行政のお話にかかわるようなことになりますが、子供に優しい道というのは、これからふえてくると考えられます高齢者や障害者、そういった人、広く全部の市民について優しい道路というふうに考えることができます。車中心で生きているわけなんですけれども、生きていくというか、道路を考えていくことになるのですけれども、人間中心に移していくことも検討しなければいけない時期に来ているのではないかと思うのですけれども、そのことに関してはいかがお考えでしょうか。

土木部長(石井健三君) お答えします。確かに今現在、これ社会の要請でございますが、やはり人を大切にする、そういうのが今の時代の要請だと思っております。それと、現在どういうふうに進めているかということがあるわけでございますが、今、駅周辺のバリアフリー化、これは子供、お年寄り、やっぱりユニバーサルデザインという中でバリアフリー化を、今、駅周辺を進めているということでございまして、そういう思想が今後さらに市全体に向かっていくんだろうと。それが今の社会の要請であり、流れだと思っております。

◆三問目 山下洋輔
細かい現実的ないろいろな調整しなければいけないことというのがたくさんあるというのも、お話をお聞きしております。そういった全体の流れであったり、基本的な道路をどうあるべきか、そういった考えは、先ほどお答えしていただいたような人間中心に移り変わっていくような、そういった理念を持って、これからも続けていっていただきたいなと思いまして、ここで一つ紹介させてもらいたいことがあります。
デルフト宣言といって、子どもにやさしい都市環境に関するデルフト宣言というのがこのフルタイトルなんですけれども、ここで子供に優しい都市は、すべての人に優しい都市であることを考慮するということを念頭に置いて、以下のことを提案していくというような宣言があります。
これを、紹介いたします。
「過去数十年の間に世界じゅうの子供たちは、伝統的に子供たちの屋外の居場所とされてきた空間の多く、特に都市の道路や公共スペースなどを徐々に失ってしまった。このような居場所の喪失は、多分に自動車の増加によってもたらされてきたものである。子供にとって家庭環境は、健全な発達を遂げる上でも基礎となっている。国連子どもの権利条約では、すべての子供が身体的、心理的、精神的、道徳的、社会的に発達するための適切な生活水準を享受できる権利を認めている。そして、192カ国がこの条約を批准しており、各国政府はこの権利を実行に移す責任を認めている。この宣言は、ロンドン宣言に基づいている。ロンドン宣言というのは、政策の決定、立案及びそれらの過程への関与方法を考える上で、小さい児童や若者が有している物理的、社会的環境に関する権利を十分に満たすことを優先して取り組むべきである」ということが含まれている文章です。
ここにありますように、これからの未来に向けて、私たちの大人であったり、社会、経済のそういった利便だけに流されずに、未来を担う子供たちがすくすくと健全に育っていけるような社会を築くために、私たちはいろいろな障害だったり難しい状況というのがあると思うのです。そういったことに対してもできないということではなく、全力でいろいろ知恵を絞って、ここにいる議員であったり市役所の皆さんであったり、そして社会全体の方々と協力して、子供たちが安全に、そして生き生きと過ごせる、育つことができる社会をつくっていかなければいけないと考えております。これで質問終わります。

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投稿者:

山下 洋輔

柏市議会議員。柏まちなかカレッジ学長。元高校教諭。2児の父。 教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 (社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 教育コンサルタント山下洋輔事務所設立。 2011年9月から柏市議会議員。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)