市民の移動を保障する-議会質問②

柏市議会は、今日で委員会での審議が終わり、いよいよ大詰めです。

今回、公共交通と道路のあり方についても質問いたしました。

高齢化社会となり、運転免許を返上しなければならない高齢者が増えてくる中、公共交通の充実は不可欠です。
人口が減少していくこれから、廃止されるバス路線も出てきます。高齢者が家にこもるのではなく、歩いて街に出ることで、医療費の削減にもつながりますし、街のにぎわいにもつながります。

柏市での交通空白地における対策は、喫緊の課題です。
ドイツのフライブルクでは、「市民の移動を行政が保障する」という姿勢で、都市計画に取り組まれています。

フライブルクの公共交通機関を運営しているのがFreiburger Verkehrs AG(VAG/フライブルク交通㈱)を視察し、ヒアリング。

ジャーナリストの村上敦氏は、” Km is money”という地域内で交通を組織することで、地域外に流出していたお金を地域内に循環させ、雇用や税収を増やし、地域経済を活性化させる提案をされています。

クルマでの移動の利便性を確保するために、柏市では約3300億円/年※ が使われており、多くは市外に流出していくものです。

議会では、コミュニティバスの要望が出され、議論されますが、それだけでは根本的な解決にはならないと私は考えます。
 
コミュニティバスを走らせれば交通空白地が解消するわけではありません。
 
コミュニティバスを成立させられるための移動距離が短くて済むような都市計画や、自転車政策、マイカーの抑制、オルタナティブ交通との組み合わせなども考えるべきです。
 
交通空白地域対策として、コミュニティバスやオンデマンド交通のほかに、市民バス、客貨混載、ヒッチハイク停留所といったオルタナティブ交通の取り組み事例もあります。
 
助け合いの介護予防・日常生活支援総合事業における移送サービスやUberなど自家用車で乗客を運ぶライドシェアについても、考えておくべきです。

 

※柏市の世帯数は183000
5万円×12か月×1.5台×183000世帯=1647億円
業務用乗用車とトラック・産業部門でも、ほぼ同額

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)