柏稲門会の先輩方と、増尾の史跡を探訪しました。
高島野十郎は、1960年から柏市増尾の地に移り住み、柏の田園風景をこよなく愛し、この地でアトリエをかまえました。
ロウソクや月の絵は有名で、和太鼓奏者の林英哲さんは彼をテーマとした「光を蒔く人」という組曲を作っています。
画壇との関わりを持たず、孤高の画家でした。
この高島野十郎と親交のあった伊藤さんからお話をお伺いする機会を得ました。
高島野十郎が初めて増尾にやってきた時のこと、最初のアトリエのこと、コーヒーのこと、思いを寄せていた女性についてのエピソード、絵の盗難の顛末、絵の修復、絵の価値、個展、最後のアトリエに移った時のこと、風貌と出自、人は見かけで判断してはいけないということなど、興味深いお話ばかりでした。
「晴れの法隆寺」、「雨の法隆寺」を見せていただきました。
萬福寺近くにあるご本家の伊藤家住宅は、今年、国の登録有形文化財に指定されました。
最後のアトリエであろう建物も見せていただきました。
幸谷城趾、萬福寺、少林寺については、あらためてご報告いたします。