DIG(災害図上訓練)に参加。
震災や台風・ゲリラ豪雨、竜巻の際の避難経路について、地域のご相談を頂いていました。坂があり、道が狭く、冠水もあり、困っている、と。そこで、柏市防災安全課からご提案頂いたのがDIG(災害図上訓練)でした。
DIGとはDisaster(災害)、Imagination(想像力)、Game(ゲーム)の頭文字で、かつ、DIGの「掘り起こす」「理解する」「探究する」という意味が込められています。ワークショップを活用し、地域防災力の向上や自助公助共助の確立に向けた取り組みとして広がりつつあります。
話には聞いていましたが、初の参加でした。地域のことは、地域の人が一番知っています。地形、住んでいる人、広場、建物、過去の災害時の話、食糧備蓄がありそうな店、医療機関などなど、地図に書きだしていきます。その上で、もし災害が発生したらどうするか話し合います。その中で、課題を明確にしていきます。
「大きな道路を作って欲しい」といっても、道路ができるには時間とお金がかかります。明日に災害が起こった時にはどうするか?他に策はないか?
話し合う中で、課題も整理されてきました。たとえば、冠水する道路に囲まれた高台の地域では、わざわざ避難場所に移る必要はなく、食糧を備蓄しておけば良いという気づきもでました。
さらに、災害だけでなく地域の特性も見えました。生活圏、住民の年齢層、歴史、医療機関の偏りなどなど、他の課題も浮き彫りになってきます。
市民が都市計画を考える。職員が地域の実情を知る。そんなきっかけになります。住民参加のまちづくりのきっかけとしても注目を集めています。今後は、このDIGを市民が主催し、市民の学び合いの場となていけば素敵だと思います。