街と「におい」

アートラインかしわのワークショップ「くんくんウォーク」に参加しました。

見慣れたはずの場所や人が、「におい」を意識することで、いろいろな発見があります。
「におい」は、街や文化、環境を考える面白い切り口になりました。同じ場所を訪ね、「におい」というテーマを設定することで、素敵な対話が生まれました。
「におい」について話す時、それぞれの生活や人生観が表れるものですね。
読書会や対話鑑賞会と通ずる醍醐味です。

私たちのグループは、路地裏マルシェ•ろじまる、浅野書店、いしど画材、京北スーパー、金子畳店、鳴門鯛焼本舗を歩きました。

それぞれを歩いて感じたのは、「無臭」社会になったとということ。

たとえば、画材屋さんでは、油絵具のにおいなどを想像しました。スーパーでは、お魚やお肉のにおいを想像していました。

しかし、お店と生産地が別で、キレイに包装され、においは外に漏れません。換気扇も整備されて、別の場所から食べ物のにおいがしていました。

花屋さんでも、においのないお花が好まれるようになっているとのこと。

学生時代に読んだ、アナール学派の名作であるアラン•コルバンの『においの歴史―嗅覚と社会的想像力』を思い出しました。

頭でっかちに政治や経済を考えるだけでなく、街を歩き、五感を働かせて、仲間と話し合うことで、たくさんの発見がありました。

入念な準備をしてくださったスタッフの皆様、ご協力くださったお店や街の方々に感謝します。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)