「かごしま教育未来会議」でゲスト講師としてお招き頂き、そのまま対話にも参加致しました。若者が社会の出来事を自分ゴトとして考え、政治を身近に感じるために、若手議員と大学生が本音で語り合おうという趣旨のイベントでした。
社会教育を学ぶ大学生の主催でした。
鹿児島市の保守派から革新派の若手県議・市議が一堂に会し、話し合うイベントは今までになかったようです。ただでさえ衆院解散で慌ただしいのに、ちょうど鹿児島市では原発再稼働で紛糾している最中。私が飛行機を降りるとTV局の報道が待ち受けていました。どうやら政府閣僚が同じ飛行機に乗っていたようです。緊張が高まります。
1969年の学生紛争で封鎖されていた早稲田大学4号館バリケード内で、ジャズピアニストの山下洋輔さんが演奏したことが思い出されました。
あの演奏を企画した田原総一朗さんと、私を鹿児島にお呼び下さった久保田治助さん(鹿児島大准教授)が重なります。久保田さんは早稲田の先輩。
そんなことを心配しながら、私も山下洋輔として精一杯やろうと決意して参加しました。
「どうして議員になったのか?」、「後悔していることは?」、「やりがいを感じた仕事は?」といった議員という人間を知る質問から、「議会を一言で表現すると?」といた議会についての質問、「議員から見た社会教育は?」、「どんな鹿児島市を目指そうとしているか?」といった各議員のビジョンを問うものまで、テンポよく答えていきました。
聴衆は、SNSでコメントをし、その意見を拾いながら、会議を進めました。大きく荒れることもなく、議員同士の対話がトークショーのように展開しました。議員から学生に質問したり、新聞記者も途中でコメントを求める場面もあり、面白かったです。
国会のニュースは新聞・テレビなどマス・メディアを通じて知ることができますが、地方議会のニュースは伝わってきません。しかし、地方議員は、私たちの一番身近なテーマについて、日夜、議論し、活動しています。そういった面を伝えることもできたのではないかと思います。
一方で、大勢の学生さんたちの前で、主義主張や立場の異なる議員同士で話し合うことは、議員にとっても鍛えられました。学生さんからの正直なご感想は、大変勉強になりました。
私も一皮むけたと感じます。
大変忙しい中お集まりくださった議員さん、委員長河東君はじめとする実行委員会の皆様、鹿児島大学の久保田さん、本当にありがとうございました。