第68回千葉県更生保護大会は、柏保護司会と東葛飾更生保護女性会、BBS会がホストとなり、柏市民文化会館で開催されました。
この大会は、日頃、千葉県各地で様々な更生保護活動に取り組まれている関係者が一堂に会し、功労者の顕彰を行うなど、千葉県での更生保護の一層の充実と発展を期すものです。

開催地の柏保護司会はホストとして、一年、準備されてきました。
私は保護司となり10年になりますが、柏での開催 は18年?ぶりくらいのとのこと。初めての経験です。
今回、千葉県各地区の保護司会や更生保護活動関係者をお迎えするにあたり、柏らしい企画として、手賀地区に墓所のある「原胤昭」をご紹介した文章が紹介されました。私も執筆に協力させて頂きました!

原胤昭は、明治大正期に、東京で初めて更生保護事業を開始した社会事業家で、日本の児童虐待防止活動の祖でもあります。
原家先祖代々の墓所の脇に、刑務所から出所した身寄りのない者たちを埋蔵しています。


まさに、更生保護にとって重要な史跡です。
また、佐藤智明さんが「温かい支えが更生の扉を開く」の演題でご講演されました。
佐藤さんは、柏市在住で、もう3年くらい前になりましょうか、柏保護司会で初めてご講演をされ、この大会に向けて、ずっと練習されている姿を見ていましたので、千葉県大会という大舞台でご講演されたこと、私たちも本当に嬉しく思っています。

大会運営にあたり、ご準備された皆様、本当にありがとうございました。
柏地区をあげて、千葉県更生保護大会の企画運営にあたりましたが、大会当日が千葉県議会招集日と重なってしまい、私は千葉県議会から戻り、昼過ぎから参加いたしました。
帰りの駐車場係を担当しました。
千葉県各地からお見えになられた皆様にも、感謝申し上げます。

日本での更生保護制度は、今年で76年目を迎えます。
これまで、保護司を始めとする関係者が、地域の関係機関等と緊密に連携し、不断の努力を重ねることにより、安全・安心な地域づくりに大きく寄与してきました。
本年6月に改正法が施行され、改善更生及び再犯防止を目的とする拘禁刑の導入と執行猶予制度の拡充が図られた。これにより、地域社会における“息の長い”支援の必要性は、これまでにも増して高まっています。
加えて、昨年10月に「持続可能な保護司制度の確立に向けた検討会報告書」が取りまとめられ、保護観察官との協働態勢の強化及び保護司の安全確保等の各種取組が今後講じられることとなっています。
このように更生保護に対する期待と役割が一層高まっています。
世界でも、日本の保護司制度を参考に、再犯率を下げようという動きもあります。世界に広まって、平和な社会、そして立ち直りを支えていける社会となることを願い、そのために少しでもお役に立てるよう活動してまいります。