旧大川村役場は、今も早明浦ダムの水面下にあり、ダムの水位が低くなると、その姿を表す。
大川村は、かつては鉱山で栄え、ピーク時に約4000人いた人口が今では359人。
日本で二番目に人口の少ない自治体ではありますが、日本社会に一石を投じるような挑戦を続けられています。
議会を廃止し、村民総会による直接民主制を検討した大川村議会。
首長と議員の定年制を導入しようとした自治体。
青年団も存続し、地域おこし協力隊も受け入れ、高齢化率は意外に高くなく、若者の存在感があります。
今回、地域課題解決のための良質で戦略的な官民連携を進める(一社)日本GR協会として訪問し、大川村の可能性を引き出し、その魅力を発信し、大川村の活性化に貢献したいと地域を歩きました。
高知市内から車で約1時間半。
いくつものトンネルをくぐり、橋を渡りました。鉱山跡付近の小学校跡地に宿泊しました。
雲海を見たい!
朝4時に起き、夜明けを待ったのも非日常の体験でした。
はちきん地鶏、幻の黒牛、山菜、かりんとう、こんにゃくや豆腐と田楽、大川ラーメン、牛すじ丼などなど、大川村は食に恵まれていますが、もっとPRできそうです。
地域の文化や歴史も深いです。
「鏡の城」や赤瀧神社など、全国を巡見してきた歴史愛好者としては、このまま知られなくない名スポットです。
ただ、地域の文化や歴史も、インフラと同様、維持管理や継承が大きな課題です。
知られないまま消失するのではなく、記録に残し、地域の人とともに保全することも必要です。
村をまわり、政治や行政の原点に触れることができました。
※【鏡の城 跡】
鏡の城(別名;大藪城)は、高知県大川村大藪にある大川村文化財。
海抜約900mの城の森山にある。
延元二年/建武四年(1337年)伊東新助の築城といわれている。