AI劣化予測診断ツールを活用し、令和3年度水道イノベーション賞を受賞された豊田市の事例発表が全国地方議員勉強会で開催されました。
全国的に問題になっている水道管の老朽化。
AIや人工衛星を活用した水道管路の維持管理や熟練職員の暗黙知の継承など、先進的な取り組みが紹介されました。
高度成長期に 整備された水道管が多く、50年以上がたち、老朽化が顕著になってきました。
埋められている土壌によって管路の老朽化の状況は著しく、大規模災害時の断水が長期化するリスクもある一方で、更新の必要性の低い管路を掘り起こして更新しているケースも少なからずあるのではないかと考えます。
これまで、地下に埋設してある管路の状況は、実際に掘り起こしてみないとわからなかったわけですが、AIの活用により、優先順位を設定し、より必要度の高い管路の更新ができるようになり、最小の投資で最大の効果を上げることになります。
人口減少、財政的にも厳しい中、技術職員の減少や技術の継承など、課題を抱える水道事業体においては有効なツールです。
そして、何より私たちの暮らしを守り、効果的な行財政運営のために、今こそ真剣に取り組むべきテーマです。