永田町にて、占部まりさんのご講演「日本の教育を考える~社会的共通資本からみる未来~」を拝聴しました。
占部さんは、地域医療に従事するかたわら、父親である宇沢弘文の理論をより多くの人に伝える活動をされています。
宇沢弘文さんは、日本を代表する、いや世界的な経済学者です。公害問題や環境問題などにも取り組まれ、経済学が人間の幸福に資するものであるかを問い続け、「社会的共通資本」という理論を構築しました。
「社会的共通資本」とは、人々が豊かな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持することを可能にするような自然環境、社会インフラ、教育•福祉など制度などを意味します。
昨秋の市長選挙で、私が打ち出した政策は、この「社会的共通資本」の考えを軸としています。
これまで「教育のまち」を掲げ、そして環境やエネルギー政策にも取り組んできました。
そして、今、インフラを守っていくためにFractaの政策企画部長として仕事に励んでいます。
インフラの社会における価値や持続可能性について、真剣に取り組んでいます。
この社会的共通資本の考えを軸にした社会変革を目指します。
占部さんは、ご自身が地域医療に取り組まれているので、医療分野での社会的共通資本のお話は、もっとお聴きしたいと思いました。
新型コロナにより、公立病院や地域医療の意義が見直されたことともつながるお話でした。
社会的処方についてもお聴きしました。
「社会的処方」とは「薬を処方することで、患者さんの問題を解決するのではなく『地域とのつながり』を処方することで、問題を解決するというもの」です。
今回の市長選での政策では、以下についても打ち出しています。
・かかりつけのお医者さん制度を作ります。
・医師の指導のもと、市民一人ひとりに寄り添う訪問看護体制の整備
現状を打破するためには、「経済」的な視点が欠かせません。
こうして「社会的共通資本」という考えをもっと深め、政策につなげてまいります。
参考
高齢者にやさしいまちに
・シニア交通費助成制度の創出
・「ひとり暮らしのおじいちゃん、おばあちゃん」への支援
・かかりつけのお医者さん制度を作ります。
・医師の指導のもと、市民一人ひとりに寄り添う訪問看護体制の整備
・経験と知恵を生かしたシニアの就労機会の創出
・高齢者にやさしいデジタルサービス
・生きがいやつながりを生む生涯学習の充実
みんなの生命を守る医療環境の整備
・市立柏病院を現地で建て替え、感染症医療や災害時医療、小児救急への対応を強化へ。(お医者さんや看護師さん、医療技術者の方など、医療に働くみなさんの働く環境や条件を第一に)
・重症者用の感染病床数の確保
・安心して出産できる周産期母子医療センターの設置
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