哲学は社会の土台となりうるかー苫野一徳さんと岩内章太郎さんのご対談

3/5、苫野一徳さんと岩内章太郎さんのご対談をじっくり拝聴できました。

本当なら難しい話なのに、世間話のように聞きやすかったです。お二人とも、哲学が血肉になっているからこそ、小難しい話にならず、ポイントが的確でした。

”次の時代の哲学”のビジョンを大胆に展開されましたと言えます。
いま哲学に足りないものは何か?
『学問としての教育学』で示されたもの。
竹田青嗣について。現象学について。
マルクス・ガブリエルについて。などなど。
刺激的な内容が盛り沢山でした。
気候危機、民主主義的危機、資本主義の矛盾など、人類史的転換期に新しい社会を構想していく必要に迫られています。
信念対立や間違った議論にならないよう、哲学が社会の土台とならなければならないと、苫野 一徳さんはまとめられました。
政治も経済も、そして教育も、つまるところ哲学です。
現状の理解で分かった気にならず、常に見つめ直していきたいです。

久々に哲学トークに触れ、抱えている悩みや不安、怒りや障壁などは、考えるために貴重なものだと思い直すことができました。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)