『プリズン•ブック•クラブ コリンズ•ベイ刑務所読書会の一年』

アン・ウォームズリー (著), 向井和美 (翻訳)

『プリズン•ブック•クラブ コリンズ•ベイ刑務所読書会の一年』紀伊國屋書店

保護観察の面談で、留置所で初めて本を読んだという話を聞くことがある。そして、世界が広がり、人生が大きく変わるきっかけになりそうな実感を得たという話も聞いた。
もっと知りたいと思い、本書を手に取った。
知識を得たり、趣味を楽しんだり、教養を深めたりするというよりは、
社会構造にメスを入れたり、人生を振り返ったり、自分を立て直そうという強烈な読書体験が報告されている。
これまでの私の読書が、生半可に思えてくる。
保護司として、担当する一人につき毎月二回面談し、その報告を提出。
今、私は二人を担当しているので、月4回の面談とその報告書を作成している。
デスクワークの時間を捻出するのに苦労している。
コロナ禍、いつも面談している対象者は、それぞれ大変な状況におかれている。こういう時に、しわ寄せがきやすいのが現状だ。
保護司としては話を聞くことくらいしかできない。
しかし、こういう時こそ、しっかりお話に耳を傾けることが大切だと思う。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)