地域通貨と柏まちなかカレッジ図書館

昨夜は柏まちなかカレッジで、「まちカレ図書館について語る会(柏まちなかカレッジ図書館のあり方検討会議)」を開催。

前回までの話し合いで、以下のような方向性を考えていました。
・まちカレ図書館は公立図書館ができないことに特化する。
・建物を持たず、まちなかに点在。
・思いもよらぬ本との出会いを提供。
・貸出履歴は共有。
・本だけでなく知識やつながりを貸し出す。
・貸し出しシステムは地域通貨(通帳型)。

昨夜は、地域通貨を使って、本だけでなく、知識やつながりのハブとなるようなまちカレ図書館のあり方について、みんなで考えました。image

地域通貨とは、ある特定の地域やコミュニティで流通する新しい通貨のことです。その目的は、実施する地域によって多様です。地域コミュニティの再生、地域活動団体の連携、人と人とのつながり作り、公共性の高い活動・ボランティア・自給自足・持続可能な地域作り・エコ活動への支援など、これまでの経済活動では評価されにくい活動に対して価値を見出しています。
庭掃除や送迎などの好意に対して、お金で支払うとイヤラシイ。しかし、地域通貨で支払うことにより、頼みやすくなるものです。引き受けた側も違う場所で、人に頼み事をすることができます。

国分寺で流通している「ぶんじ」の裏面 交流の記録が残っています。
国分寺で流通している「ぶんじ」の裏面
交流の記録が残っています。

ブック・クロッシングは、貸し出されていった本が、誰の手を経て自分のもとたどり着いたかを知る楽しみがあります。
今度は、貨幣にも、様々な思いを感じていけるような取り組みになるのでは。
ハイパー・インフレへの防衛策や行き過ぎた資本主義への警戒としての歴史もあります。地域の経済について、いろいろと考えてみたいです。


■2010年は柏まちカレで続かなかった地域通貨だが、本を中心に始める。
■利用者も知恵を提供する
■現代のアマチュアの力はすごい
■通貨に色をつけて、次につなぐ
■リアル世界で「いいね!」する
■GDPでは表せない行為に価値を見出す

 

 

 

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)