【柏市】一人一台のパソコンを活用した「SOSの出し方」に関する授業を公開します。 ~新型コロナウイルス感染症対策とともに行う「考え議論する道徳」の実践~

柏市教育委員会から、新型コロナウイルスに関する情報提供がありましたので、共有いたします。

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柏市教育委員会は,新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ,子どもの心のケアといじめ防止対策に取り組むことが最重要課題の一つであると考え,一人一台のパソコンを活用した「SOSの出し方」に関する検証授業を実施することといたしました。

生徒は,口頭でのグループワークを行う代わりに,テキストによる対話を行い,考え,議論を深める道徳授業に取り組みます。つきましては,本検証授業を次のとおり教育関係機関・報道機関に公開します。

1 日時 令和2年6月26日(金) 午前11時45分~午後0時35分

2 場所 柏市立酒井根中学校 PC室 (柏市酒井根1‐3‐1 宮武孝之校長)

3 対象学級及び外部講師
・ 対象学級 1年1組
・ 外部講師 ストップイットジャパン株式会社 代表取締役 谷山 大三郎    *リモートでファシリテーターを務めます。

4 内容
これまでも,市内全中学1年生を対象に行ってきた「私たちの選択肢」と題するネットいじめに関するオリジナルの映像教材を視聴しながら,生徒たちがPC室のコンピュータを一人一台活用し,自分の意見をテキストで発信するとともに,テキストを介して他者と意見交換を行い,思考の深化を図ります。また,「SOSの出し方」に関する教育として,生徒たちに提供する,匿名で報告・相談することのできるアプリ「STOPit(ストップイット)」の説明も行います。

5 その他
・ 新型コロナウイルス感染症対策のため,来校される際は体調の確認等ご協力をお願いいたします。
・ 来校者が多い場合は,時間を区切ってお一人ずつ入室いただくなどの対応を取る場合 がありますので,ご承知おきください。

6 授業実践等の経緯について
「一人一台のパソコンを活用した「SOSの出し方」に関する授業について」

1  子どもの心のケアといじめ防止対策の重要性について

・新型コロナウイルス感染症対策として,授業内でのグループ活動や対話を伴う活動の一部を制限する必要がある。

* 文部科学省「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~『学校の新しい生活様式』~」(2020.5.22 Ver.1) P27参照

https://www.mext.go.jp/content/20200522_mxt_kouhou02_mext_00029_01.pdf

・体育大会や文化祭などの学校行事,部活動等の大会の中止などによって,子どもたちの活躍の場が少なくなっている

対話を制限されることで悩みや不安を外に出す機会が減ってしまう,学校行事や部活動等での目標を失うことに対するストレスを溜め込んでしまう等の懸念から,自分の意見を発信する機会や他者と意見交換をする機会,SOSの出し方を学ぶ機会が必要そこでICTを活用し,口頭ではなくテキストをベースとし,考え,議論する道徳授業を行う。

2 本授業で扱う教材「私たちの選択肢」及び匿名報告相談アプリSTOPitについて
柏市では,いじめ防止対策推進法第12条,柏市児童虐待及びいじめ防止条例第20条に基づき,「柏市いじめ防止基本方針」を策定し,いじめの未然防止・早期発見・早期対応に向けた取り組みを推進しております。その一環で,平成29年度より,市内中学1年生の全学級を対象に,情報モラル教育の一環としてネットいじめに関する授業「私たちの選択肢」と,中学校の全学年を対象に匿名報告相談アプリ「STOPit(ストップイット)」を導入いたしました。詳細については以下の記事を参照ください。

いじめを匿名で相談・報告できるアプリ「STOPit(ストップイット)」について(最終更新日 2019年3月18日)
http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/271000/p046834.html

 

3 連携機関及び研究者について
柏市教育委員会と2大学との連携により開発しました。

【授業設計の検討】
藤川 大祐 氏(千葉大学 教育学部 教授)
阿部 学  氏(敬愛大学 国際学部 准教授)

【授業運営サポート】
ストップイットジャパン株式会社
プロシードジャパン株式会社

 

 

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)