インフルエンザ予防と感染性胃腸炎予防するためのポイント

◆インフルエンザを予防するための5つのポイント
①外出から帰宅したらせっけんで十分に手を洗い,うがいをしましょう。
②適度な湿度を保ちましょう。
③充分な休養と栄養をとりましょう。
④人ごみや繁華街への外出をなるべく控え,外出時にマスクを着用しましょう。
⑤重症化の予防のためには,予防接種を受けることも有効です。

◆もしインフルエンザにかかってしまったら?
・早めに医療機関を受診して治療を受けましょう。
・医療機関を受診した後は,できるだけ安静にし,十分な睡眠をとることが大切です。発熱により,脱水症状を起こしやすいので,お茶・スープ等で水分を十分に補給しましょう。またバランスのとれた消化の良いものを食べるようにして休養を取り,体力をつけることも大切です。
・インフルエンザは,適切な休養をとれば,多くは3日~1週間で治る病気です。しかし,インフルエンザウイルスは熱が下がっても体内には残っているため,他人にうつすおそれがあります。そのため1週間程度は,感染の危険性が大きいので,外出はできるだけ避け,家族にもうつさないよう心がけましょう。
・インフルエンザにかかってしまった人のいる部屋は換気をよくし,室内の温度を20℃~22℃に保ち,室内の湿度を60~70%に保つよう心がけましょう。

 

 

【感染性胃腸炎予防に関する注意事項】
◆感染性胃腸炎とは
・主にウイルスなどの微生物を原因とする胃腸炎の総称です。
・原因となるウイルスには,「ノロウイルス」,「ロタウイルス」,「サポウイルス」,「アデノウイルス」などがあります。

◆症状
・主な症状は,吐き気,嘔吐,下痢,腹痛で熱はそれほど出ません。
・通常1日~2日で症状はおさまり,後遺症もなく治ります。
・感染しても発症しない人や,軽いかぜのような症状で済む人もいます。
・ただし抵抗力が弱い高齢者や乳幼児などの場合,重症化したり,嘔吐物をのどにつまらせたり,下痢によって脱水症状を呈する危険があります。

◆主な感染経路
人から人へ
・ウイルスが含まれた感染者の便や嘔吐物が手に付き,手洗い不十分等の理由により最終的にウイルスが口から入った。
・乾燥して空中に舞い上がったウイルスがほこりなどと一緒に口に入った。

人から食品を介して人へ
・ウイルスが付いた手や器具で調理した為に食品が汚染され,それを食べた。

食品から人へ
・ウイルスに汚染されたカキなどの二枚貝を生,あるいは十分加熱せずに食べた。
・ウイルスに汚染された井戸水などを十分消毒せずに飲んだ。

◆感染拡大を防止するには

  • 食品は85度以上で1分以上加熱する。
  • 調理器具等は殺菌して,二次感染を防ぐ。
  • 便や嘔吐物は乾燥しないうちに処理する。
    ・使い捨てのエプロン(ガウン)・マスク・手袋を着用し,使用済みのものはすぐにビニール袋などに入れ密閉する(このとき0.1%の次亜塩素酸ナトリウムをしみこむ程度入れておくとよい)。
    ・片付けが終わったらよくせっけんで手を洗い,うがいをすること。
  • 感染源となりうるものは,残らず確実に処理する。
    ・便や嘔吐物の処理中,処理後は必ず換気をする。
    ・施設内で嘔吐物やふん便を処理する時は,ビニール手袋や使い捨てのマスクを用い,汚れた床・用具などは塩素系の消毒剤で消毒してくだい。
    ・処理をする人は最小限の人数で,近くに人を近づけないようにする。
    ・汚染された衣類は,85度以上の熱水に10分以上浸すか,0.02%~0.1%の次亜塩素酸ナトリウム溶液に浸漬させてから洗濯する。

※ 詳しい消毒方法や健康管理などについては,保健所に御相談ください。
※ 日ごろから,施設利用者や従事者の健康観察をしっかり実施してください。

 

——————-「咳エチケット」を実施しましょう——————-

○咳・くしゃみが出たら,他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。マスクをもっていない場合は,ティッシュなどで口と鼻を押さえ,他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。
○鼻汁・痰(たん)などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨てましょう。
○咳をしている人にマスクの着用をお願いしましょう。

※ 咳エチケット用のマスクは、薬局やコンビニエンスストア等で市販されている不織布(ふしょくふ)製マスクの使用が推奨されます。N95マスク等のより密閉性の高いマスクは適していません。
※ 一方、マスクを着用しているからといって,ウイルスの吸入を完全に予防できるわけではありません。
※ マスクの装着は説明書をよく読んで、正しく着用しましょう。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)