柏市立図書館の書庫と蔵書問題

柏市議会の決算審査にあたり、図書購入費の変遷、市民一人当たりの蔵書数や蔵書、購入や廃棄の基準、保存について調べていました。

そこで、今日、柏市中央図書館の書庫を見学させて頂きました。img_3631

空調や湿度管理ができないプレファブで、カビ臭く、大雨の日などは心配です。

空調は換気扇が2つ
空調は換気扇が2つ

蔵書は、もう満杯で、床に段ボールを置いて対応されていましたが、このような対応も限界にきていると感じました。img_3676

図書を購入するためには、どこに置くことができるかということを考えなければならず、蔵書数が伸び悩んでいる要因となっているとのことです。

職員休憩室も書庫に
職員休憩室も書庫に

本の廃棄もできる限りのところまでは実施したとのことです。

ミステリーなど、もう書店では購入できないが、人気があり、貸し出しが多い作品も多数あるとのこと。
ミステリーなど、もう書店では購入できないが、人気があり、貸し出しが多い作品も多数あるとのこと。

たしかに蔵書が充実していなくても、情報の拠点としての機能を果たす図書館という考え方もあるでしょう。Amazonなどによる読み放題サービスも開始され、図書館のあり方も問われてきています。
しかし、柏市の図書館は、蔵書や情報の拠点としての方針につい示すことができていません。
議論は、D街区での図書館建設中止以降、停滞してしまっていると言わざるを得ません。

建て替えや新設といった議論もできないまま改修工事が行われています。img_3641

図書館職員の採用についても中断してしまっています。

もはや蔵書の問題にとどまらず、図書館のあり方について考えなければならない時です。
決算審査特別委員会だけではなく、定例議会でも問うていきます。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)