第74回 社会を明るくする運動~犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ~

7月6日、髙島屋柏店前にて、社会を明るくする運動の啓発活動を実施しました。

私は、開会式の司会を担当しました。

社会を明るくする運動は、犯罪や非行をした人の立ち直りをみんなで考え、犯罪や非行の起きない社会を作ろうという全国的な運動です。
国内で検挙された人の約半数を過去に罪を犯した人が占めている現状があります。犯罪や非行をしたことで、社会の中で孤立し、それによって再び罪を犯すケースが後を絶ちません。
犯罪や非行に陥る人を減らすためには、仕事、住居、福祉などの地域に根ざした支援が必要とされています。
またそれ以上に、過ちを犯した人を地域の中に受け入れ、見守り、支える、地域に暮らす人たちの温かいまなざしが重要です。
犯罪のない安全で安心な明るい社会を実現するため、立ち直りを支援する輪を広げていくこと。これが“社会を明るくする運動”の目指す未来です。
立ち直ろうとする人たちに寄り添い・支えることによって再び犯罪が起きることを防ぎ、犯罪や非行のない社会をつくる活動を“更生保護”といいます。
この活動には、保護司、、更生保護女性会、協力雇用主、更生保護施設、非行少年の立ち直り支援を行うBSS会など、地域のたくさんの人たちがボランティアとして関わっています。
今年は、社会を明るくする運動柏市推進委員会では、柏髙島屋前とアリオ柏の2箇所で、啓発活動を実施しました。
司会として、内閣総理大臣からのメッセージを代読しました。
第74回“社会を明るくする運動” ~犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ~
“社会を明るくする運動”は、すべての国民が、犯罪や非行の防止と立ち直りについて理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、明るい地域社会 を築くための全国的な運動です。昭和26年から始まったこの運動は、国民の 皆様の御賛同を賜り、今年で74年目を迎えました。
情報通信技術の進展などにより、私たちのライフスタイルは急速に変化し、飛躍的に便利になりました。一方で、人と人とのつながりが希薄化し、望まない 孤独や社会的孤立などの問題も生じています。様々な「生きづらさ」は、私たちの誰もが抱えうる問題であり、ときに犯罪や非行という形となって私たちの社会に影を落とすこともあります。
多様な背景を持つ人々が、お互いのことを理解しながら、共に支え合うことができるよう、包摂的な地域社会の実現を目指すことが重要です。保護司をはじめとする更生保護ボランティアの方々、地域の方々の幅広い御理解と御協力をいただきながら、全ての国民がそれぞれの立場において力を合わせることにより、犯罪や非行のない安全で安心な明るい地域社会を築いてまいりましょう。
「人は変われる」ということを信じ、人が「変わっていく時間」を希望を持って受 け止めるとともに、本運動の社会的意義や更生保護ボランティアの存在・役 割について御理解いただき、「幸福(しあわせ)の黄色い羽根」のもと、本運動に御参加いただきますようお願いいたします。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)