歴史と生活、信仰、行政〜地域の歴史研究会にて研究発表

Pocket

常総歴史研究会にて、「カクレキリシタンと日本人の信仰」について発表しました。

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産が世界遺産に登録されたことを受け、会から依頼がありました。

議会質問前で充分な準備ができたとは言えませんが、世界遺産登録の経緯は、「自治体と歴史」を考えるための教材のようで、学ぶことが多かったです。

また、今回の世界遺産に登録された長崎と天草では、交通アクセスの悪い離島です。その離島の生活文化や景観も対象となっています。
人口減少の流れの中で、いかに世界遺産に登録された集落や生活文化が持続することができるか。自治体の課題でもあります。

歴史研究家や教員としてだけでなく、議員としても考えさせられるテーマでした。

私は学生時代に、キリシタン大名として有名な高山右近の寺社焼き討ちや高槻での検地など領国経営、信者の相互扶助的な組織であるコンフラリアや聖職者養成の学校であるセミナリオについて研究していました。

今回は、カクレキリシタンは隠れていなかったこと、キリスト教解禁以降の今でもカクレキリシタンの信仰が続いていること、日本土着の民俗信仰のようなカクレキリシタンの信仰について説明いたしました。
潜伏キリシタン 江戸時代の禁教政策と民衆 (講談社選書メチエ)

信仰や歴史は、複雑でデリケートなテーマです。
しかし、観光資源としてわかりやすく、「仏教を隠れ蓑に、キリスト教の信仰を守り抜いた悲劇の物語をイメージ」と、安易に説明しやすいものへと形骸化していくことを懸念を示しました。
潜伏キリシタンは何を信じていたのか

この常総歴史研究会で発表するようになり、約7年。
アカデミックな大学ではなく、地域の研究会で研究を続けられることができています。
アカデミックな業界ではないからこそ、地道に時間をかけて、一つのテーマに打ち込むこともできます。

この研究会も高齢化してきてきますが、もし、ご興味おありの方は、ご連絡ください。

月に一度の歴史研究の発表、年に二度の巡検、年に一度のディスカッションなどがあります。
みなさん、無理のないスケジュールで、出られるときに出られれば大丈夫です。

Pocket

投稿者:

山下 洋輔

柏市議会議員。柏まちなかカレッジ学長。元高校教諭。2児の父。 教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 (社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 教育コンサルタント山下洋輔事務所設立。 2011年9月から柏市議会議員。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)