初夏の柏まちカレ図書館まつり

5/28(日)に、初夏のまちカレ図書館まつりを開催しました。

柏まちカレ図書館の館長たちによるオススメ本の紹介のほか、今回は『コミュニティ・ミュージアムへ』の著者である佐々木秀彦さんとヘルスバンク株式会社代表の石塚集さんによる「知のフューチャーセンター構想」のトークライブも企画しました。

「編集力」といったキーワードが示されました。

フューチャーセンターや地域通貨、地域包括ケアシステム、コミュニティ・スクール、シチズンシップ、イノベーションハブなど、これからの地方自治に必要な要素がちりばめられています。

単なる図書館の代替ではなく、市民の知識や経験、技術、思いが集まり、それらを編集、活用、発信し、より良い未来を築くための拠点となれば。
既存の行政では対応できない社会課題を、市民の力で解決していく「柏未来政府」として、本来の自治を担っていけないかという思いが浮かびました。

大人数ではありませんでしたが、柏のまちづくりに関わってこられた方々にもご参加いただき、貴重なご意見もいただきました。

臨時・柏まちカレ図書館では、8館が集まり、本を貸し出しました。
ただ借りるというのではなく、人間関係が作ったり、貸出者の語りが入ることで、思いもよらぬ本や人との出会いがあったり、アプリで簡単に貸し出すのではなく、貸す・貸さない、どのような条件といった約束を、当人同士で決める面倒さを楽しんだり、お金ではやり取りできない「思い」を見つめなおしながら、普段はまじわらない人たちが、知を媒介して繋がっていくことを目指しています。

柏まちなかカレッジには、校舎も教室も、教壇も、黒板もありません。
まち全体をカレッジと見立て、まちのお店や公園、ストリートが教室です。街の皆さんのご協力を得て、開かれた場で講座が開かれています。

そんな柏まちなかカレッジらしく、柏のまちなかを図書館として楽しみ、本を通して、人と人、人と街とをつないでいくことはできないだろうかと考えてきました。

柏のまちには、本棚のある素敵な場も沢山あります。
まちなかにある本棚をオープンにし、交流の拠点となるような柏まちカレ図書館ネットワークを計画しています。
少しずつではありますが、ご賛同いただける拠点も増えてきました。

6月11日16時30分から、ハックルベリーブックスにて、「知のフューチャーセンター」の話し合いが開かれます。ご関心のおありの方、ぜひ、ご参加ください。

投稿者:

山下 洋輔

千葉県議会議員(柏市選出)。 元高校教諭。理想の学校を設立したいと大学院に進学。教員経験、教育学研究や地域活動から、教育は、学校だけの課題ではなく、家庭・地域・社会と学校が支え合うべきものと考え、「教育のまち」を目指し活動。著書『地域の力を引き出す学びの方程式』 2011年から柏市議会議員を3期10年を経て、柏市長選に挑戦(43,834票)。落選後の2年間、シリコンバレーのベンチャー企業Fractaの政策企画部長として公民連携によってAIで水道管を救う仕事を経験。 柏まちなかカレッジ学長/(社)305Basketball監事。 千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了後、土浦日大高校にて高校教諭。早稲田大学教育学研究科後期博士課程単位取得後退学。 家族 妻、長男(2014年生まれ)、長女(2017年生まれ)